ストックホルム行き経由地北京で連れていかれた話
こんにちは。
世界周遊中のTomoです。
出発前に
「さぁ!世界周遊だ!飛行機取るぞ!」
と思いたったもののいつまでも1カ国目が決まらず世界地図とにらめっこの毎日。
僕のざっくりした予定では、ルートは帰国型(初めに遠くに飛んで段々と日本を目指すルート)なので、とりあえず最初はヨーロッパのどこかにしよう。
ヨーロッパ各国はシェンゲン協定という国境の自由化で結ばれているため、ビザの心配がありません(ビザが必要な国に行くには大使館のある街に寄ったり、通れる国境が決まっていたり大変)
ただ僕の場合はバックパッカーなので、どこかを拠点に周遊して最初の国から帰るようなことができません
そうなると入口と出口が問題
全部は回れないので世界地図に適当に線を引いて北欧からスタートすることにしました
飛行機と空港はスカイスキャナーで片っ端から検索をかけ、安さで選びました
そんなこんなでやっと決まった第1目的地が、スウェーデンの首都ストックホルム!
スウェーデンには空港がいくつかありますが、今回は羽田から北京経由でストックホルムの北側アーランダ空港に向かいます
航空会社は両方ともチャイナエア
ヨーロッパ旅行の経由地では、時間・値段・サービス総合的にドバイ経由がメジャーですが僕の場合は値段しか気にしていなかったので北京一択
もし北欧に行きたい方で乗り継ぎが心配という方は日本からフィンランドへの直通便があります(ヘルシンキ-ストックホルムはフェリー飛行機ともに豊富で旅行が楽です)
フライトは4時間-2.5時間(乗り継ぎ)-8時間の約15時間
ストックホルムとの時差は7時間なのでかなり長い一日になります
まずは羽田
予定時刻から待つこと40分、北京空港に向け出発
貧乏性なのでビーフ一択です
座席には映画や音楽が聴けるタブレットがついてましたが、これが見事に期待を裏切らない反応の悪さ
さすがチャイナエア
そして問題の乗り継ぎ
北京空港とにかく大きくて道に迷う迷う
なんとかinternational transferのルートを発見して保安検査
これが意外と罠で、羽田で保安検査を通ったものもバンバン捨てられます
空港スタッフはかなり横柄です
前の欧米人老夫婦はあまりにしつこい金属チェックに加え荷物を何度も開かれかなり怒っていました
とはいえ言うことを聞かないと足止めも困るのでみんな大人しく荷物を開いて最後に3人で顔を見合わせてため息
さて、次の便はどこかな。
「Excuse me. Please come here」
え?
まさかの保安検査後にセキュリティに連行されました
連れていかれた先は物置のような取調室のような寂しい部屋
そこに置かれている僕のザック
(この時点でなんとなく気づいてはいた)
荷物を改めたいらしいがなんせセキュリティのお姉さんの英語が片言
出せばいいの?何を?全部?聞いてみても伝わっているか怪しかったのでとりあえず順番に出してみた
本、本、シュラフ、トランプ、トランプ、トランプ、トラ、ちょっと待って!的なことをお姉さん
トランプの箱を開けてすごく不振な顔でこちらを見る
マジシャンなんですよというもお姉さんの顔は相変わらず険しいまま
「まずい、非常にまずい」
中国の入国審査はいい噂を聞かないしこのまま本の検閲とか入るんじゃないかとドキドキ
とりあえずその後もトランプ、トランプ、トランプ、トラ、もういいから!ボール!ボールが入っていないか?的なことをお姉さん
「やっぱりそれですよねー」
1番底のコンタクトボールを取り出すも説明しようがなくとりあえずパフォーマンス
まさか海外初のパフォーマンスが北京空港の取調室とは、、、
一通り技を見せるとやっとお姉さんの顔が緩みOKサイン
出したものを詰め直して外へ
まだ時間はたっぷり、よかったー
「のどが渇いた」
自動販売機のために元に両替するのももったいないのでCHANELでクリステン・スチュワートをチャージして出発ゲートで待機
問題発生
Wifiが全然繋がらない!Huaweiなんですけど、あなたの国の携帯でパスポート使ってアカウントまで発行したのに
原因は結局わかりませんでした
搭乗が遅れること30分、そして出発はさらに40分近く遅れやっと出発
保安検査は横柄でもCAさん達はとても親切
空席があるので静かな席に移らないかと言われ移らせてもらった
機内食は2回、どっちが何ご飯だったのかはよく分からないが一回目の選択肢にオムレツがあったからたぶん昼なんだろう
リュックに詰めていたサン・テグジュペリの「夜間飛行」を読み終え操縦士でもないくせに窓の外を眺め征服感と寂しさに浸る
アーランダ空港についたのは2時間半遅れの20:00
グッドウィルハンティング(映画)の教授役スウェーデン人だったんだ。
バスで向かうつもりだったが時間も遅いので学割を使ってアーランダエクスプレスに乗り、わずか20分でストックホルムのセントラルへ
無事降りたものの案内板が読めない読めない!
1度も触れたことの無い言語な上に綴りはvとkだらけで発音不可能
電車のアナウンスからなんとなく予感はしてたけど初っ端から発音さえできない言語
でもまぁ来ちゃったものは仕方ないしとりあえず宿へ
駅前の何かの建物。こんなのがズラっと並んでるので感動する暇がない
ヨーロッパ用に買った国際SIMも忘れたようだし、ストックホルムで観光する場所も決めていないし、
うん、いつも通りだ