Out of This World

休学して旅に出る大学生の備忘録

ポーランド観光後半-クラクフ→アウシュヴィッツ=ビルケナウ

 

世界遺産クラクフ旧市街

ワルシャワよりも有名かもしれない

 

11世紀から16世紀まで首都としえ栄えた古都

大戦中はドイツ軍司令部があったことで戦火を免れ今も歴史的な風景の残る古都です

 

さらにクラクフには日帰り観光可能な近場に2つの世界遺産があります 

 

ヴィエリチカ岩塩鉱

今回は時間が無いのでパス

 

アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所

ポーランドで1番有名な場所ですね

世界遺産の中でもトップクラスの知名度です

 

 

まずは1日目旧市街観光から

※1日目は天気が悪かったため2日目に撮った写真を使っている場所もあります


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相変わらず天気が悪いです



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ヴァヴェル城

丘の上にあり敷地が大きいので聖堂、博物館、宝物殿など見所満載です

敷地には無料で入れますが、聖堂以外はチケットをそれぞれ買う必要があります

ヴァヴェル城の地下には洞窟があり、龍が住んでいたという伝説があるそうです

 


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こちらは元ユダヤ人街のカジェミェシュ地区


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Casserole(現地名はザピエカンカ)

思ってた2倍でかいです。値段は240円

半分にしたフランスパンの上に好きなものをのせていくピザのような食べ物です

僕のはチーズオニオンソーセージピクルス激辛ソース

この旅で食べたものの中で1番美味しい


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おこぼれを貰うために鳩が群がってます

激辛ソース食べて死なれると困るので落とさないように必死

 


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旧市街に戻って聖ペテロパウロ教会f:id:discimus:20181027094702j:image

 

中央広場


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織物会館

手作りのジュエリーやお土産屋さんが並んでいてとても賑わっています

クラクフで一番人気のスポットでした



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聖マリア教会

中の装飾がカラフルで綺麗です。写真撮影と観光は別途料金がかかるということで僕は信者として無料でこっそり入りました

 


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城壁近くの通りにて

 

雨が降ってきたので帰ろうかなと思ったんですが通りで渡されたチラシに面白そうな博物館が書いてあったので行ってきました


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Alive Butterfly museum(生きた蝶々の博物館)

とは言っても一部屋なので蝶々の部屋くらいがちょうどいいですね

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インコにうさぎ、ナナフシに爬虫類と部屋の中はかなりカオスです笑


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中国の世界一大きな蝶々

 

読んでる方々こう思ってますよね

「蛾じゃね?」

その通りです。なんなら僕の手に乗ってたのも恐らく蛾です

 

日本やアメリカでは蝶と蛾を区別して呼びますが、生物学上は同じ鱗翅目

ヨーロッパでは区別する言葉さえないのでここに居るのも大体蛾です

 

 

この建物は蝶の博物館の他に鏡の迷宮とお化け屋敷が入っていてチケットも同時購入すると割引になります

宣伝しといてなんですが、わざわざクラクフに来て行く必要も無いかなと思います笑

 

2日目

 

朝のバスで負の世界遺産アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所に向かいます

原則ネット予約が必要なんですがそれに気づいたのが前日の夜中だったため当日券に望みを託して出発!

 

行先はオシフィエンチムという駅です

アウシュヴィッツはドイツ語なのでいくら掲示板を探してもありません

そもそもアウシュヴィッツ行の電車なんて乗りたくありませんね

 


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無事当日券買えました!

観光シーズンも終わりということで英語のガイドにも無事参加できましたが、繁忙期はかなり並ばないとチケット取れないといくつかのサイトに書いてあったので予約しておくのが正解です

 

ガイドをつけない場合無料で見て回れますが英語でもガイドつけた方がいいと思います(3.5時間のガイドツアーが1200円、6時間のロングバージョンもあります)

写真展示やガス室バラックなどには文章での解説がないので知識として何か分かっても感情移入しづらいかと思います。施設自体も広いので要所要所で説明してくれるツアーはとても助かりました

ガイドさんはネイティブではないのでゆっくりな英語で話してくれますが、ポーランドなまりと聞きなれない英語が少し出てきます。

demolish(取り壊す),exterminate(根絶する),accommodate(収容する)など

 

不安な方は外国人で唯一公認の中谷さんという日本人ガイドがいらっしゃるそうなので、早めの予約で是非中谷さんと回るのをオススメします

 

まずはアウシュヴィッツ収容所から


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働けば自由になる。と書かれています

この自由は死という意味です。

 

ポーランド人、ユダヤ人、ソ連兵、障碍者、ジプシーといった人々を根絶やしにするため作られた収容所ですが、アウシュヴィッツ収容所が特別取り上げられる理由は「決して出られない」からです

 

ドイツ侵略地域の中心にあるこの収容所は各地域からユダヤ人の集まる最終目的地でしたf:id:discimus:20181027100624j:image

7~10日間座ることも出来ない電車に揺られ、ホームに降りるとssの医者が外見を診断し、ガス室と労働に分けます

1日にパン1切れ、水さえ許されない状況で、働けなくなった人々は殺されていきます

 

働くとは時に同じユダヤ人をガス室から引きずりだし焼却することでもありました

 

女性や子供たちは氷点下22℃にもなる冬に毛布も食事もなく石造りの部屋に閉じ込められました

 

なぜ殺さないのか

 

多すぎて殺すのが間に合わないからです

アウシュヴィッツでは一度に700人、ビルケナウでは一度に2000人

対してピーク時の収容人数は14万人

周辺にあった40を超える収容所は戦争の経過とともに効率的になっていきます



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シャワーを浴びると聞かされ何も知らずにガス室へ向かう子供たちの写真

2tに及ぶ髪の毛、押収された食器、靴

 

これらを見て湧き上がった感情はとても言葉では言い表せません

 

 

ビルケナウ収容所までは無料のシャトルバスが出ています。

 


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選別へと向かう死の道

皮肉なほど青く晴れた空。心の中はもやもやです


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証拠隠滅のためSSによって破壊された跡


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ガス室待ちの女性が入れられていた死のバラック

 

最終的な死亡者数は諸説ありますが、解放時に残っていた人々を除く95%が亡くなったと言われています

 

シーズンオフとはいえかなりの観光客がいました。ドイツの高校ではアウシュヴィッツのツアーが行事として組み込まれることも多いそうで学生の団体もちらほら

 

途中からはヘルシンキ大学に留学中の東大の学生と一緒に回っていたのですが、しゃべっていてあまりの日本語の出てこなさに焦りました

相づちや疑問文が出てこなく、あれこんな言葉初めて使うなということが多々

文章が書けなくなったらこのブログもおしまいです笑

 

深夜のバスまで時間を余したので気分転換に5km先の高台までトレイルf:id:discimus:20181027101533j:image

頂上への入場は既に終わっていましたが素晴らしいランニングコースで気分も晴れましたf:id:discimus:20181027102401j:imagef:id:discimus:20181027103049j:image

高いところ登るの好きだなと思ってるでしょうが、その通りです!

そしてヨーロッパ人も好きなんだと思います。その証拠にどこの街にも登るものがある

 

今日1日何も食べていないことに気づき露店でピエロギとケバブ(計700円)を買い食い 

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(ピエロギはランニング前)

こっちも思ってたよりでかい。軽食どころではなくおなかいっぱい

 

ポーランドはザピエカンカ、ケバブ、ピエロギの1日1000円コースでお腹いっぱいになれるのでお財布にも優しい国

 


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月に照らされるヴァヴェル城でお別れです

夜行バスでハンガリーブダペスト