11ヶ国目イタリア【ローマ観光は一日にしてならず】
“全ての道はローマに通ず”
この旅もしっかり繋がっていました
ギリシャに並ぶヨーロッパの起源ローマ!
バスターミナルから宿まで歩く間に豪雨に見舞われ、やっと着いたテルミニ駅では傘売りがたくさん
荷物を預けてローマの遺産を見に行きます
街中に突然現れるローマの遺跡フォロ・ロマーノ
中央広場にあたるヴェネチア広場
茶色い遺跡の中にそびえる白の建築。大きい
少し歩いてトレヴィの泉
2016年に大掃除が終わったばかりでとても綺麗でした
建築はベルニーニです
ローマ教会の1番の売りはこの天井画です
天井画やオルクスを見るためにオペラグラス持参の方もいました
日本語では万神殿と呼ばれます
ギリシャやマケドニアの宗教を飲み込んだローマ独特の宗教観が見られますが、本来はアウグストゥスを祀るために建設されたもの
オルクスと呼ばれる天井の穴
ただの穴なのでもちろん雨も入ってきます
バチカン市国が日曜日はミサのため礼拝できないことと、もう1箇所日帰りで行く予定の田舎町も日曜日はバスが運休でした
が
かわりにカラカラ浴場遺跡は第1日曜日は無料ということでラッキー
そしてコロッセオ
こうも教科書でみた世界遺産がポンポンでてくるとリアクションがついてこれなくてボケーッと眺めてるばかりです
話しかけてくれたケニアの兄ちゃん
お前は黒人でも白人でもない!いいやつだ!ってブレスレットを貰いました
1日目は他にもナヴォーナ広場や真実の口、教会をブラブラと歩き回って宿に戻りました
真実の口は「ローマの休日」を代表するシーン。映画豆知識を挟むと、あのシーン実はグレゴリー・ペックのアドリブなんですよ
オードリーヘップバーンは脚本にない手がなくなるシーンに本気で驚いたそうです
2日目
雨のためテルミニ駅からバスに乗って12ヶ国目バチカン市国へ
公用語はラテン語、業務はイタリア語、外交はフランス語、国防はスイス衛兵、スイス衛兵の話す言葉はドイツ語
こんな所で毎日過ごしていたら頭がおかしくなりそうです
並ぶと聞いていたので8時過ぎに来たもののすでに大行列
オフィシャルスタッフが
「そこまで連れていくよ」
え?結構遠いけどいいの?
バチカン市国はよくディズニーランドに例えられるのでその感覚で行くと、エントランスからトゥーンタウンくらい
しばらく歩いて連れていかれたのはどうやらツアーガイドのお店
提示された金額は72ユーロ!!
いや、ツアーじゃなくていいんだけど
「予約してないんだろ?今から並んだら大聖堂と博物館で2時間ずつは待つことになるよ」
いや、でも72ユーロは高過ぎない?
「4時間も並んだら1日潰れるんだよ?
ツアーなら並ばずに入れるし説明を聞かなきゃ本当のバチカンは味わえないよ」
んー、本来の料金はいくらなの?
「半額くらいだけど雨が降るかもしれないから並ぶの考えたらお得だよ
別に俺に払うわけじゃないんだから」
わざわざ列まで連れて行ってくれてどれだけ並んでいるかみせてもらうもお財布事情から並ぶことに
実際の料金は学割含め、博物館=8ユーロ、サン・ピエトロ大聖堂クーポラ=8ユーロでした
時間はどちらも並んでからチケットを入手するまで55分
この2時間を長いととるかはそれぞれですが、プーさんのハニーハントに比べれば僕は全然短く感じました
おそらくオフィシャルであることは間違いないでしょうが、近所のツアーを紹介して行列回避とお小遣い稼ぎといった所でしょう
あれだけの金額なら間違いなくマージンが入っているんだろうなと思うと大丈夫か教皇庁…
さて長くなったので駆け足で少しだけ紹介します。バチカン美術館で必見の代表作品をいくつか
さて、見ながら名前が出てきましたか?
上から
・アテネの学堂
・ラオコーン
・キリストの変容
・ピエタ(写真は本物ですが博物館で見られるのはレプリカになります)
美術館とはいっても内部は巨大で、30程の博物館や美術館が集まった複合施設としてバチカン美術館と呼ばれています
全作品を見て回るには一週間かかるとも…
そして撮影禁止の最奥部システィーナ礼拝堂にはミケランジェロの最高傑作「最後の審判」や天地創造を描いた9点(アダムの創造など)
これを見に来たといっても過言ではない大作です。ルネッサンス美術に詳しいわけではないんですが、僕は想像以上に感動しました
システィーナ礼拝堂を出たタイミングで雨が止んだので、その足でサン・ピエトロ大聖堂のドーム屋根クーポラに登ります
階段で登るかエレベーターで登るかで若干値段が違いますが、エレベーターを使ってもそこから300段ほど登ることになるので大して変わりません
もちろん階段です
登り
傾き
回り
正直ドームの頂上はかなり汗臭かったんですが、雨があがってくれたおかげでバチカンからローマを一望することが出来ました
もちろん下りは同じように左右対称の階段を降りていき、到着するのは大聖堂の1階
総本山なので当たり前といえば当たり前なんですが比べ物にならないほど広く豪華でした
その後サンタンジェロ城を15ユーロで見学
正直値段には見合わないかなと言うのが感想です
中世騎士の武具防具や要塞の様子が見られます。バチカンとローマをパノラマで見られるのもここだけなので晴天の時は撮影スポットですね
どしゃ降りの雷まで降ってきたので帰ります
ドミトリーにいるのもそれはそれで楽しいもので、帰って食事を作っているとイタリア人とアルゼンチン人が混ざり夜中まで楽しく話していました
ちなみにアルゼンチンのおじいちゃんは英語がかなり片言なので2人の時はカオスです。お互い聞き取れる部分で推測しながら、何度も単語を言い換えてそれでも楽しい不思議な会話
天候に恵まれず、観光客も多く、物価も高く
苦労しました
それでも来てよかった。来なければならなかった気がするローマ
それぞれの建築物や芸術の裏側に見える数え切れない人間のエネルギーに圧倒された2日間でした
雨上がりの夕焼け