世界の中の日本は今
これは去年起きた北海道胆振東部地震の後の写真です
掛け持っていたバイトのひとつコンビニの夜勤に出勤して驚きのあまり撮影しました
天災の少ないと言われた北海道でさえ大規模の地震に見舞われ、日本で安全な場所は晴れてなくなってしまったわけですが、異常気象や天災の増加は日本だけの話ではありません
水危機・温暖化・少子化・経済格差...
世界中解決すべき問題は山積みです
必要なのはお金であったり、教育、そしてブレイクスルーを待つばかりの分野もあります
そんな中で日本が今直面している問題はなんなのか?
世界を鏡にして見えてきた日本の課題を、海外の人が持つ日本のイメージから少しだけ拾い上げていこうと思います
とはいっても、たかが150日離れただけです
僕自身の知識の浅さには多少目を瞑って頂き、もし足りない部分や間違った部分があれはぜひコメントで指導していただければ幸いです
正直この記事を書くのはあまり気乗りがしなかったのですが、海外の知識層と話していてあまりに「日本の未来は暗い」と言われることが多かったので1つの意見として投稿することにしました
旅の間に感じたこと、海外の人は日本をどう見てるの?そんなことについて経験した範囲でやってみます
「Fukushima」=原発
そして放射能汚染
これに関しては正直海外の人の方が詳しいくらいです
オリンピックを控え、桜満開の季節を前にしても、原発の影響で日本への旅行を足踏みしている人は案外多いです
「それって情報が誤ってるからじゃないの?」
と思った方は要注意
誤った情報はむしろ日本国内だけです
Netflixの人気作品に「ダークツアリズム」(邦題:世界の現実旅行)というシリーズがあります
世界の死や恐怖をテーマにした番組で、日本でも福島原発が取り上げられました
3年持つと言われた放射能廃棄物を入れたビニール袋は8年放置されたまま
チェルノブイリを超える数値にも政府の安全宣言
不安が消えないのはこのずさんな対応のせい
東南アジアの大地震後準備できたはずの改修が無視されたこと、地震発生後続いた政府による情報の意図的な偽装隠蔽は世界からみた日本の民主主義の信頼を著しく下げたようです
実は地震発生直後にアメリカから打診された原子力委員会専門家の派遣を断っていたの知ってましたか?
何を思って断ったのかは謎ですが、自国でコントロール出来るという国際アピールは結果的に日本に恐怖の島のイメージを植えることになりました
せめて正確な情報と適切な対応策があれば不安も減るのですが、8年経って未だに情報が国民に行き渡っていないあたり、まだまだ過去のことにするのは早いような気がします
オーストリア人女性
「福島にはまだ人が住んでるって聞いたけど、大丈夫なの?
住んでいる人を責める気はないけど、今のところ安心材料がひとつもないわ」
「Shinzo Abe」=政治
残念ながら日本ほどの人気はないようで、ヨーロッパ、アジア共に現政権の褒め言葉は1度も耳にしませんでした
内政の認知度が皆無なのは当然として、とりわけ言われたのが、トランプ大統領との関係です
世界を牽引する大国のリーダーですが、トランプ政治に対する世界の目は良く言って「こどもの悪ふざけ」程度です
アメリカ選挙法の欠陥により多数派ではないまま大統領になった彼の傍若無人っぷり、誤字脱字だらけの炎上Twitterとニュースには事欠かかない大統領
そんなわけで、批判どころか知識層から哀れみの目を向けられるトランプ大統領
彼の後ろにちょこちょことついていく小人が日本の首相のイメージです
僕が海外にいる間に、レイシスト発言止まらぬトランプ大統領をノーベル平和賞に推薦したことがバレたようですね
周りのバックパッカーに聞いて驚きましたが、これはさすがに恥の上塗りというか、もし推薦に足る理由があったとして、今のタイミングでは「腰巾着ですよ」と発言したようなものでした
少し前まで日本は中国とアメリカの緩衝地帯の役割を果たしていました
また、日本は中東問題において唯一中立に立ち回れる国であったと言われています
どうやらその可能性は灯火になり、自称世界の警察アジア派出所を目指すようですね
イラン人男性
「日本ほどの先進国がアメリカにあんなにもゴマをする理由が分からない
どの国も今は右翼的なナショナリズムが高まっているけど、日本は特にそのイメージがあるよ」
「Racism」=差別
耳を疑う言葉ですが「差別の激しい国ランキング」、日本は残念ながら毎年上位にランクインしています
1位 アメリカ
2位 イギリス
3位 オーストラリア
4位 ルワンダ
5位 日本
6位 ドイツ
7位 イスラエル
8位 ロシア
9位 パキスタン
10位 インド
同じ人種でこんなに平和なのになんでそんなイメージ?
実は差別は白と黒、奴隷とジェノサイドのような巨大な問題だけではないんです
98%を同一人種が占める日本の差別とは
「日本人か外人か」
などなど、意外と日本で差別的な気分を味わっている外国人は多いんです
問題は差別がないと自称する日本は危機感がないためか、国連の再三にわたる警告にも法整備がなされていないことです
あとは海外の人のイメージですが、日本は他のアジア諸国を下に見ていると言われたことがあります
んー、確かに否めない
ちなみに男女間の格差においても「女性が輝く社会」をうたっている日本の順位は世界110位とG7断トツの最下位
まさかの半分以下にはさすがに驚きました
そんなわけで残念ながら差別主義者達の国としても有名だったりします
ラトビア人男性
「日本はレイシストだらけだろ?俺は日本の文化が好きだから気にしないけど、日本に住むってのは気が進まないよ」
「Karoshi」=労働環境
ワーカホリックという問題だけに留まらず、日本の働き方問題全般に関して海外の目は冷ややかです
確かに日本式経営(終身雇用・年功序列型賃金)にも良い部分はあるんです
ただ、ここまでそれを悪用したブラック企業が多いとなると悪い部分ばかり目立ってしまうよう
世界では若いスペシャリスト(専門家)が養成される中、未だに日本ではとりあえず暗記していい成績をとっておけ、みんな同じ枠組みの中で競走するぞ
という雰囲気が抜けません
日本の会社に就職して一生をかけて仕事を学ぶうちはいいですが、いずれ国際企業になれば能力の差が顕著になるでしょう
「まっさらな人材を会社が育てる」・「自分の能力を会社に売る」
この違いは日本における労働者の立場の低さにも大きく影響しています
就職や大学入試に伴う入試戦争は日中韓3カ国共通の問題
アジアといえば苛烈なコンペティションで自殺するんでしょ?というのは海外の共通認識
問題はその内容ではなく、入学と卒業の事実だけが重要視されること
高校は大学に入るために、大学は就職のために
目標を遠くに立てるのは悪いことではありませんが、中身が空っぽの名前は生きる術にはならないかもしれません
カナダ人男性
「学校のネームバリューで人生の善し悪しが決まるって信じてるのかい?21世紀にそれは、ちょっと笑えるな」
「Rules」=ルール
日本がグローバル化している中でぶつかる多くの問題の根底に保守的すぎるという理由があると思います
世界に較べて日本人は「変化」が嫌いです
それにより守られている文化もあるのでこれはもうバランスをとるしかないのですが、例えばこんなルール
「銭湯・温泉でのタトゥー禁止」
これは最近やっと注目されるようになりましたね
そもそもこのルールはなんのためにあるかと言うと、刺青の入ったヤクザの方たちが集まって入浴すると他のお客さんが萎縮し寄り付かなくなってしまう
というものだったのですが、今では転じて刺青=悪い人になってしまいました
つまり金髪青眼の明らかに旅行客の外国人がタトゥーを入れていたとしても仕組み上なにも問題はない訳です
「いや、しかし、刺青はダメというルールだからだめだ」
こういったルールと目的の逆転が頻繁に起きてしまうのが日本という国です
中学高校のブラック校則、訳の分からないのがありましたよね
なんのためにあるかわからない会社のルールありませんか?
ルールに従うのは大事ですし、日本人の礼儀正しさや協調性はルールあってのものですが、ちょっと行き過ぎているような気もします
もっと便利にしたり新しくしたりってそんなに難しいことですかね?
ドイツ人男性
「日本やドイツの多すぎるルールは可能性を極端に狭めてるよ。何も進まないしチャンスも掴めない」
ちなみにドイツはもう長いことフランクフルト国際空港に変わる新しい空港を建設中ですが、基準のクリアに時間がかかりすぎて設備が古くなってしまい、現在液晶やコンピュータを当初のものから最新のものに導入し直しているそうです
以上
海外で指摘されたり質問された日本の問題はこんな所でしょうか
文句と言い訳の応酬で問題の解決しない国日本
僕は世代的に最後の「ゆとり世代」なわけで、12年間を完全にゆとりで過ごした唯一の「フルゆとり世代」なんて言われます
仕事では「言われたことしかやらない。問題解決能力がない」と言われる対象です
が!
ニュースで得意げにゆとり教育の失敗について語る政治家の皆さん
「あなた方にだけは言われたくない」
日本に限らず完璧な国というのは存在しません
何ができて何ができないのかを正確に把握することは、逆らえないグローバル化の波の中で確実な追い風になると思います
日本はもうダメだと周りに言われるのは初めてではないはずです
歴史と文化のバッグボーンが超一流なのは世界も認めるところです
本当の意味で、住むなら日本が1番と言えるような国にして行きたいものです
同世代の皆さん、ぜひ僕らの世代で変えていきましょう