Out of This World

休学して旅に出る大学生の備忘録

ストックホルムを2日で満喫するルート-2

 

さて長くなったので分けました

前回に続いてストックホルムの観光地を紹介していきます!

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2日目

 

空港では寒さと防犯意識から寝たり起きたりを繰り返しました

それでも日照時間が短い分夜早く朝遅い生活になるので睡眠時間は十分

 

朝8時に再びストックホルム市街地へ出発

直通バスでもエクスプレスでもなくローカルバスとメトロを乗り継ぐと3分の1以下になることが判明して唖然

 

アーランダエクスプレス280kr(学生140kr)

直通バス119kr

バスとメトロ44kr

 

時間もそんなに変わらないし

昨日気づけば今日はビールと肉にありつけたのに、、、

 

バスに乗って数分、日の出が見え始めました

え?

8時だよ?

この日の短さに生活リズム崩されます

そしてそのせいか観光名所も11時スタートばかり

ストックホルムの朝はエスプレッソでも飲みながらのんびり動き始めましょう


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バスの窓から1枚

 

今日の観光は前日行くことの出来なかった2つの名所

 

観光地はどこもしっかりスタートと終わりの時間が決まっていて、時間のかかりそうな場所は今日に残していました

 

昨日は徒歩にこだわりましたが、朝の一件からこの44kr140krの理不尽を取り戻さずには出国できないと感じたのでメトロを使うことに

(本当は宿がなく荷物が預けられなかったので楽しようとしたのは秘密)

 


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セントラルからSkogskrykogaden(スコーグスシュルコゴーデン)までメトロで15分

 

片道いくら?

    44krだよ

往復だと?

    一緒で44krだよ

どれだけ乗っても一緒なの?

    時間内ならね

 

そういうことか、だから空港まで行こうがすぐそこだろうが44krなのかー!

とりあえずお金を払ってホームに入る

 

ストックホルムのメトロは入口でカードをタッチするとそれで終わり

一律料金なので出る時はなにもタッチしなくても扉が開く

 

 

ついたのは15分でここまで変わるかというほど田舎の駅skogskyrkogaden

スウェーデンが誇る15の世界遺産で最もセントラルからアクセスの良い世界文化遺産

日本語では"森の墓地

どうやらスウェーデン政府が墓地不足のため墓地の設計を公募したところ若き建築家グンナール・アスプルンドの設計案が採用され長年かけて今の形になったそう

あまりにも美しく荘厳なので世界遺産認定されたという場所

 

駅をおりて花を持ったおばさま方に英語で尋ねると英語が喋れなく困った様子

でも僕の噛み噛みのすこーぐすしゅるこごーでんは伝わったらしくにっこり頷いてくれた

 

並木道を少し歩くと入口を見つけた


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・・・広い

 

とてつもなく広い

5つのチャペルと2つの火葬場、その他にビジターセンターなどがある

加えてそもそも墓地なので、10万以上の墓石や墓碑が並んでいるわけである

1つの墓には5人まで入れるそうで、埋葬されている人数はストックホルムの生者の数を超えているらしい

 


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そりゃ広いわ

 


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圧倒されながらもただひたすら歩く

それぞれの墓には思い思いの花が飾られ、歩いているだけで自然と一体になった懐かしい安心感に包まれる

 

命は森へ帰る"というスウェーデン人の考えに基づいたものらしい

 

驚いたのは、墓地だと言うのにピクニックをしている家族や、ジョギングをしている人が沢山いること

これは日本ではない価値観だなーと感心

 

 


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外側を回って正規の入口に戻ってくるとそこから真っ直ぐ墓地を貫く1本の道

先には微かに大聖堂が見える

葬儀にはこの880mの道を棺とともに歩くという

死者と別れるための道であるため、脇を固める木々達も白樺から松へと種類を変え心境の変化に合わせる設計になっているらしい



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静かだった

歩く度に自然の中に自分の心が吸い込まれていくような感覚、美しい墓と木々に囲まれている心温かさ

きっと墓に対して美しいという言葉を使うのは最初で最後じゃないかと思う

 


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一本道のため葬儀が込み合っている時も遺族同士が顔を合わせ内容配慮されているとこのこと

 

葬儀の終わった遺族はベンチに座りカフェでくつろぐことも
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ベンチの縁が曲がっているのは、隣に座った家族や友人を慰めるため

 

 

もう何もかも考えられ過ぎていて涙がでてくる!

 


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シンボルとしてアスプルンド十字架を建てたが、これは生命の循環を司るシンボルであって、キリスト教徒である必要はないんだそうです

 

昨日はスウェーデンで暮らしたいと思ったけど今度はポジティブな意味でスウェーデンで死にたいと思いました


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と、そんな穏やかな気持ちに包まれている場合じゃなかった!メトロメトロ!

 

ダメでした

 

大体1時間半の乗り放題らしくそんなに都合よくはいきませんでした

 

まぁいいさ

88kr 1000円ちょいなら安い入場料だ!

と少しポジティブな気分でセントラルに戻る 

 

電車の中で

あれ待てよ? 今日も空港に行くとしたら1日4回も44kr払うことになるのか。1日券ってないのかな?

 

 

ありました

 

一日乗車券125kr

44×4=196kr

 

・・・

 

行き当たりばったりだとこういうことになります

誰かストックホルム来ることあれば僕の無念を晴らしてください

 

 

昼二時前にセントラル着

 

2つ目の目的地 ストックホルム市立図書館へ!

なんでと思った方の気持ちもわかります。スウェーデン語の本読めないのになぜどこにでもある図書館に行くのか

 

実はこの図書館も先程の建築家グンナール・アスプルンドの作品なんです

 

 


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これは文章にするのが難しい

円なんです、円柱なんです、すごいんです

 


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図書館好きにはたまらない至高の図書館

ここで読書をし、これからの計画を立て、記事を書く

 

この位余裕のある旅が続けばいいなー

 

図書館が閉館し、明日のフェリー分少し買い物をしようかなとスーパーに入ってみる


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安い!ものすごく安い!

なんで昨日マックなんて食べてたんだろう

パンが50円しない!チーズ1kgが800円くらい!この2日間の節約はなんだったんだろう、、、自動販売機に売ってた300円以上するコーラは幻だったのかな

 

相変わらずお菓子や飲料は高いけど、それでもこれなら住める気がした

 

空港へ戻ってきて少し冷静になり、ざっと見積もったこの三日間での無駄遣い

・・・350kr

約4200円

 

ヘルシンキ断食しないと

おやすみなさい


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これが150円はどう考えても安すぎる