ラトビア-リガ観光~観光よりもお喋りしてた話~
タリンからバスで南下すること2時間半
街並みは変わらず中世を残した旧市街が広がります
バルト海の真珠リガ!
規模はバルト三国の都市の中でも最大です
ラトビア(Latvia)🇱🇻
人口:2,014,000人(岐阜県と同規模)
面積:64,589k㎡(北海道2/3強)
首都:リガ
言語:ラトビア語
通貨:ユーロ
物価:★★★
観光名所は同じく旧市街に固まっているものの、人種はエストニア人とはまるっきり違うラトビア
わくわくしながらまずは宿まで恒例の夜景観光
建物が高い!
タリンを歩き慣れた気分になっていたので地図なしでも歩き回れると変な自信を持っていたんですがあまりの広さにギブアップ
とりあえず大きな建物、広場を目指す
聖ペテロ教会
市庁舎広場
チェロかな?相変わらず街にぴったりの音楽を奏でる男性
うん、なにもかもでかい!
通りも気持ち広い気がします
これは明日の街歩きも期待できそう
10時過ぎにスーパーでピザとタバスコを購入し早足で宿へ
スーパーに巻き寿司自作セットのコーナーがありました
ヨーロッパでは寿司というと巻き寿司、乗っているタイプはNIGIRIと訳注ついていることが多いです
帰り道によく考えたらチーズのせたパンもピザもケチャップくらいしか違いはないんですがそれでも貴重なホットディッシュ!
電子レンジはどこかなとわくわくしているとストリート系の白人お兄ちゃんが入ってきました
ハーイ!
日本人だろ?
あ、ピザじゃん!
実は今誕生日パーティ中なんだけど一緒にどう?みんなで食べた方が美味しいしビールもあるよ!
と、怒涛の挨拶に相槌を打つ暇もなく誰のかはわからない誕生日パーティに参加することになりました
ホステルの隣の建物の1階がパーティ会場。楽しそうな声、明かり、これはエストニアとは違う雰囲気が楽しめそう
部屋には昔ながらの薪をくべた暖炉、若もの六人、老人がお二人
テーブルの上にはシーシャ(水タバコ)とビールが沢山
自己紹介もないままビールを渡され会話に混ざる。隣のポルトガルの兄さんもどうやらよく分からずに誘われてきたらしい
話していると横から
君は日本人だろ?とおじいさん
そうですけど、アジア人の中で見分けはつくんですか?と尋ねると
日本人は見た目でわかるよ。他はわからんがドイツにも日本人が沢山いるからね
と、どうやらドイツ人ということが判明
隣のおばあさんはいとこでフランス人だそう
2時間ほどパーティが続きポルトガル人がベッドへ戻りお開きかなと思ったら「お酒買いに行ってくるけどビール飲むかい?」
ヨーロッパは多くの国で遅くとも22時にはお酒の販売が禁止される
ラトビアもそのはずなので聞いてみると、この時間からがラトビアだよ!見せてやるよ!
友達含め3人で近所のバーへ。ヨーロッパの若者は夜にお酒がなくなるとバーにこっそりお酒を売ってもらうらしい
バーテンダーと交渉すること5分、大量のビール、お代はいらないから
これに関してはラトビア語だったので全くわからないが、深い仲なのかラテンのノリなのかとりあえず袋を抱えてパーティ会場へ戻る。男性陣はみんな酔っ払っていてハイテンション
Hey! My friend! You are Latvian now!
と仲間にされたあたりでやっとソファに座っていたイオランタという女性が誕生日だということを知る。そしてラトビア人はみんな従業員
瓶ビールの蓋を使ってマジックを披露しラトビア人になり切ってパーティを楽しむ
ドイツ人とフランス人がベッドに戻ってからは全てラトビア語進行だったので9割は分かっていないが、彼らも気を使って彼らの知っている日本の音楽を流してくれた(千本桜と浜崎あゆみの曲をいくつか)
ちなみにラトビア人は女性>男性が絶対らしく、女性は飲んでもかなりしっかりしていて男性陣は潰れて甘えん坊になっていた
3時を過ぎた頃にクラブに行こう!絶対後悔させないからと誘われるも、行きたい気持ちを無理やり押さえ込み、翌日のリガ観光のためにベッドに戻った
2日目
ビールのおかげで二日酔いはなく、昼前にリガへ
レセプションではイオランタが眠そうな顔で仕事をしていた
さて、やっと観光案内!
リガ旧市街には、建築、市場、モニュメントと観光スポットがびっしり
まずは1番人気聖ペテロ教会(昼ver)
とその展望台からの景色
エレベーターで登りますが7€と少しお高め
ブレーメンの音楽隊
リガの街並みはドイツの影響色濃いそうです。ドイツロシア戦線として長く被害を受けてきた地域ですが、国民の印象ではドイツ支配時代が良かったと言う人が多数
(それにしても絶妙に不細工)
ミラーボールのようなモニュメント
市庁舎広場
ヨーロッパ観光都市では無料の観光ツアーが一日に何度かコースを分けて行われています。ここはその集合場所として賑わっています
個人的には夜の方が雰囲気が出ていて好きです(チェロの人がいた場所)
猫
中世、リガ地域のギルドはドイツ人しか入会を許されていませんでした。その隣に立ったこのラトビア人商工会の建物には猫が頂上に飾られましたが、あえてギルドにお尻を向けて取り付けられました。
ギルドへラトビア人の入会が認められると共に猫の向きも変えられたそうですが民族意識の高さはそんな話からも伺うことができます
可愛かったので誰にでもなくお土産屋さんでこの猫のマグネット買ってきました
一旦マーケットをぶらつきます
Granataboli(ザクロ)
初めて食べました。ジューシーで美味しいですが種とこの形で食べるのが難しいです
お惣菜屋さんのカフェスペースでお手頃ランチ、サラダはマカロニサラダのような味でした
再び歩きます
ブラックヘッドハウス
ラトビアライフル部隊の像
独立記念の塔
下の2人の軍人があまりに不動なので修学旅行らしき子供たちが足元まで近寄って顔を覗き込んでました
ラトビア名物チョコレートで有名なライマ寄贈の時計
大聖堂
一通り旧市街を見終わって城跡の外に出ると橋の向こうにオシャレな建物を発見
マップで調べたところ国立図書館
行ってみる
すごい!
本を借りるシステムはマシーンが管理。
これはこれでヨーロピアン
その橋!(長かった)
そして早めの夕御飯
この右側の料理がすごく美味しかった!白身魚とチーズとトマトの料理なんですが、チーズが甘くなくスフレ状で口当たり、食感、食べ応えどれも最高!(←食レポ下手くそです)
宿に戻ってリトアニアの名所を調べたり日記を書いたりしていると昨日のドイツ人とフランス人がお互いに明日経つことだし1杯どうだいと
喜んでいただきました
(観光はこの辺で終わりでここからは長い長いおしゃべりの話です)
ベルリンのビールじゃなくて悪いねとおじいさんはビール、おばあさんは赤ワイン
フランス南部は赤も女性に人気だそうです
お互い観光の話をしているとおじいさんが
ピーターズチャーチ(聖ペテロ教会)はありえないよ。展望台にお金がかかるのは許しても礼拝堂に3ユーロ払うなんてどうかしてる!クリスチャンが礼拝堂で祈るのになんでお金を払うんだ!って怒ってました
今日の2人の目的はロシア戦線で戦ったドイツ兵だった叔父さんのお墓参り。聞く限りかなり悲惨な戦いだったらしい。でも丁寧に埋葬され立派な墓石もあり満足したそう
そんな話にロビーにやってきたバングラデシュ人の男性が加わる
確かに悲惨だけど昔の話じゃないよ。アラブは今どうなっている。シリアやイスラエルが何をした!
ドイツは戦争当事者だけど彼ら民間人はアメリカのビジネスの食い物にされて殺され続けてる!
おじいさんもドイツ空軍の民間企業エンジニアなので国際情勢詳しく議論は白熱。ラトビア人とロシア人も加わりWWⅡの話まで
話には聞いていたもののこんなに当たり前に鋭く政治や歴史の話をする文化は日本ではなかなか考えられない
思うことはあるものの英語でそれを上手く説明する自信はないし、ヨーロッパ戦線のこともほとんど知らない自分になんとも言えない情けなさを感じる
原爆の話が出て話を振られるも、感情論で話したところでそれはパールハーバーも731部隊も同じなわけで、特に何も言えず眉をひそめていた。
中高大でお世話になった歴史の先生方本当にごめんなさい。
最後にはスペイン人も加わってまるで国連の会議
フランス人のおばあさんが耐えかねて、もう戦争の話はやめましょうということで、アメリカはWWⅡから学んでいないという意見で閉会(中国は賢くアメリカと戦っているという印象があるらしい)
話自体は勉強になることばかり
善し悪しではなく、世界を鏡にして日本を見るなら、やっぱり日本のインテリは学歴主義な文系が多いように感じる
新聞に意見を載せるのは大体どこかの文系教授で、理系教授の出番といえば一般人にはさっぱり分からない研究や気候現象を図解で説明する程度。
こちらでは、グラフィックデザイナーもAIや太陽放射による機械工学のリスクを話すし、エンジニアも政治による経済への影響や歴史問題を熱く語る
どこの大学かなんて聞かないけど、なんのPh.D(博士号)かは必ず聞く能力主義
日本のアカデミックな知識人と違いプラクティカルな知識人が多いのはEU内での競争意識や必要性の高さが影響している気がします
とりあえず思ったのは
帰ったらもう少し真面目に勉強しよう
実際はもっと色々な話をしてました
文化の話ではやはり日本に行ったことあるよって話が盛り上がります。欧州は気軽に旅行可能なので日本旅行が珍しいみたいですね
スペイン人は日本好きで東京はもちろん広島の厳島神社やニセコにスキーをしに来たこともあるそうです
日本のホテルや地元の人は信じられないほど親切だよ
道を訪ねた時に一緒に来てくれる人なんてスペインにはいないし、1度間違えた道を教えられた時、その人が走って追いかけてきてびっくりしたよ
そんな日本人でありたいですね
観光からそれて長々話しましたが、建築物にに負けず劣らずこんな経験も旅の醍醐味なので、そんなことも楽しんでるよと報告でした!
次のヴィリニュスはしっかり観光メインで書いていこうと思います!
物価はどんどん安くなっていきます。
各国特産品と税率によって高い安いがありますが、ラトビアはビールが500ml100円しませんでした。住みたい
それではおやすみなさい