インドの心の奥深く【ヨガの聖地リシケシュ】
海外旅行に出かけたら日本人だらけだった!
なんて経験ありませんか?
この国に行ったらココ!という観光情報は、必ずしも世界共通ではなく、その国民が旅行に何を求めているかによって大きく順位を変えます
とはいえ、距離的に近い国では観光情報も近いことが多いので、日本の観光雑誌をコンパスに海外を歩けば、自然と周りには日・中・韓国人が増えてくる。ということです
日本はどうでしょう?
アジア人に圧倒的人気を誇るのはやはり東京
特に渋谷・秋葉原・浅草の知名度が高く、それぞれ都会・アニメ・歴史と東京の混沌とした要素をうまく拾っている印象です
ヨーロッパの旅人に人気なのは関西から九州・四国
日本独特の歴史建築が残る街が多く、自然と調和したミニマムな景観がツボなようですね
食事が美味しく温暖な気候なのも人気の理由でしょう
北海道は!??
知名度の低さゆえ最近は自己紹介する際、東京出身と偽っている僕ですが、実は北海道も一部の国に人気です
カナダ&北欧諸国
まぁ主にスキーですね
北海道の強み、魚介類の善し悪しは伝わりづらいのかもしれません
あと純粋に-30℃って観光というか修行ですよね。わかります。
是非海外の方にも北の国から全シリーズ正座して見て欲しいです
ということで、今回やってきたのは、「日本人にはあまり知られていないけどヨーロッパ人には大人気」インドの聖地リシケシュ
ニューデリーからの出発では、インドの首相訪問に道を阻まれたり
皆が異なるプラットフォームを教えるので、走り回った結果電車を逃したり
早朝のチケットを購入しようとカウンターに向かうと地元民が寝ていたり
色々大変でしたがなんとかたどり着きました
ただ、鉄道駅で夜を過ごしたので、絶景と言われる車窓からの眺めを終始寝ていて見逃すという大失態
この先もう少し北へ向かうと、カシミールやラダックといった美しき山岳地帯に入ります
オーストリア・イタリア&スイスと並んで、世界にたった3つの鉄道世界遺産「インドの山岳鉄道群」も有名です
ラダック地方の中国国境には、映画「きっとうまくいく」のロケ地になったパンゴンレイクがあるんですが、この時期はアクセスが困難!
おすすめの映画なので、ボリウッド入門にぜひ見てみてください
インドの列車は24両とかで来るので駅がものすごく長いです
世界最長1.3kmの駅もインドにあるそう
ちなみに山手線ホームは約230m
昼過ぎに到着したのはハリドワール(Haridwar)駅
自然豊かな北部の聖地、ではありますがここはインド
田舎とは思えない人の数で、駅前もかなりの賑わいを見せています
ハリドワール自体は周辺町村へのハブとなる中央駅ですが、ガンジス川沿いの街であるため人口は札幌くらいあります
ニューデリーとは打って変わって穏やかなマーケット
地面が牛の糞だらけじゃないので安心して歩けます
洗濯日和
インドはどの街も昼夜の寒暖差が激しく、日中は暑いです
もう少し川の方まで歩きます
青空に浮かぶ凧
凧揚げはインドの子供たちに大人気
牛や野犬が少ない代わりにここハリドワールは猿の天国
聖なる牛と同じように、北部では猿も丁重に扱われます
人も猿も甘やかすとろくなことにはなりません
調子に乗ってヒンドゥーの神々への献花を食い漁るお猿様
そしてこれがインドの代名詞ガンジス川!
イメージと違いますよね?
みんなが洗濯をして用を足して茶色く濁った汚水
間違いではありませんが、北部ではガンジス川のより源流に近づくため、水はエメラルドで綺麗です
いよいよバスに乗って聖地リシケシュへ
なんの聖地かと言うとヨガの聖地です
ヨガの経験はあるのかって?
もちろんありません笑
街並みはハリドワールよりもさらに緑豊かになってきます
リシケシュはガンジス川の両岸を山に囲まれた静かな街
ヨーロッパからの観光客が多いため、お土産屋さんやヨガ教室なんかがちらほらとあります
街のシンボルは川を横切る2本の吊り橋
こちらがラームジューラー
橋と橋の間は3km程の距離
山道なのでもう少し長く感じます
トゥクトゥクもありますが、せっかくの景色なので歩きます
バス停から歩くと山道含め総距離9km弱あるので、夏場は気を付けてください
前後にはヨガに向かうと思われる修行者達
この山道が北海道のようでちょっと懐かしく感じました
対岸にも美しい稜線
見た感じそこまで高くないのでトレッキングも楽しそうです
宿はこの旅最安値の155円(99Rs)
長期で滞在する人が多いからでしょうか、どの宿も設備が綺麗な割に安いです
宿でヨガ教室もやっていましたが、まだ吊り橋を渡っていないので2本目を探しに街を散策
中央広場
日本の温泉街のイメージが近いです
のんびりしていますが、完全に田舎というわけでもなく
そしてこちらがラクシュマンジューラー
吊り橋なのでそこそこ揺れます
バイクがガンガン通るので、高所恐怖症の方にはちょっぴりハードルが高いかもしれません
橋から対岸の眺め
ミステリアスな雰囲気がなんとなく東南アジア風です(行ったことないけれど)
対岸にわたって少し離れたところから1枚
橋の左手に見えるのがヒンドゥー教寺院
ここでしばらくガンジス川の音に耳を傾けながら瞑想
一応ヨガにも少し触れておきましょう
リシケシュはヨガ発祥の地ということで、アシュラム(祈りの場所)が多くあります
地元民のみの厳格なものから、外国人ヨガ教師を育てる習い事風なものまで幅は広いです
日本のヨガはどちらかと言うと後者のイメージが強いですね
女性が体を柔らかく伸ばして健康のために
実際はこう
本来ヨガとは瞑想を前提とする心身一如への祈祷なので、ここで本物を見ると日本のヨガ教室は大分ポップに進化してるなと感じます
宿も安いのでここリシケシュに1週間ほどいる予定でしたが、アラハバードで世界最大のお祭りがあると耳にしたので足を早めて向かいます
今日も忘れず瞑想...
めいそう...めーそー...めー...メェー...羊が1匹...羊が2匹...羊が...zzZ