ラオスからベトナムへ国境越え【ムアンクア→ディエンビエンフー】
ラオスの観光都市ルアンパバーン(Luang Prabang)からベトナムの北の避暑地サパ(Sa pa)まで移動します
越える国境は山道の険しさと長時間のしんどさで有名な、ラオス側ムアンクア(Muang khua)→ベトナム側ディエンビエンフー(Dien Bien Phu)
ルアンパバーンのバスターミナルは空港の近くと、さらに奥へ行ったところの2箇所があります
手前側はバスターミナルまでの送迎バンターミナルと言ったところなので時間は同じものです
川を越えるバイク専用の橋
歩行者側の道があまりにボロく狭いので恐怖です
落とさないように汗ばんだ手で写真撮りました
7.5kmと歩けない距離ではありませんが、暑かったのでヒッチハイクで地元のおじちゃんにバイクで送ってもらいました
こちらがバスターミナル
需要があるかもしれないので一応時刻表と値段(見えづらくてすみません)
どこに行くにもラオスは高いです
ホステルや旅行代理店にて、ベトナムのハノイやディエンビエンフーに直接向かうバスも予約することが出来ますが、やはり手数料が少し高いので自力で向かいます
まず向かうのはOudom xaiという街
小さな街で観光地ではありませんが、交通の要所として東西南北各地へのバスが出ています
ルアンパバーン16時発(ピックアップ15時)
5時間をかけて降ろされたのは南ターミナル
国境行きは北ターミナルからとのことで深夜の街を一直線に5kmほど歩きます
道中いくつかバーを見つけましたが、女性ばかり
そういうお店なのかなと思ったら、男達はもっと大きなナイトクラブに出かけている様でした
その他はガソリンスタンド以外何も無い道
国境行きのバスは早朝発なので、近くで野宿し朝8時ディエンビエンフー行きの便に乗車
このバスがなんとも曲者で、朝方寒いうちからエアコンが効いているくせに日中なぜか停止しサウナ状態
そして最後部座席の席が狭すぎる!!
座った状態で足が入らない欠陥バス
乗客は満員以上で、中央通路も荷物でいっぱいなのでみんな通路側席の肘掛を通路にして出たり入ったりします
山道はくねくね曲がった一車線道路
速度は自転車といい勝負の20km程でのんびりのんびり進むため、たった200km強の道のりが9時間の長旅
ラオス側イミグレーション
現地人の出国が厳しいらしく、やたらと時間がかかりましたが無事出国
※ラオスを陸路で出国する場合規定時間外では手数料約10000kip
具体的には土日祝日と平日早朝と夕方です
小さな売店とイミグレ以外は特に何もありません
再び山道を進み夕方ディエンビエンフー到着
ディエンビエンフーバスターミナルからは昼夜を問わずほぼ毎時でハノイ行きのバスが出ています
今回は北の中国国境にサパという行きたい街があったためそちらのバスを探します
17:30と18:30どちら?と聞かれたのでおそらく北行きのバスもある程度数はあるようです
待ち時間にベトナムドン入手
流通している紙幣は新札だらけ
右下の透けてる部分がおしゃれ
サパまでは約1100円、9時間の道のり
...もうしんどい...バスだけで2泊3日
...体はガチガチ...眠気は最高潮
そんな疲れを癒すディエンビエンフーの夕陽
そして嬉しいことにベトナムは食事の美味しさで有名
山盛りビーフチャーハン(200円)
食の都ハノイが待ちきれない!!
と言った感じで国境越え完了!
陸路は心からお勧めしません!
2泊3日もあれば観光地を1つ増やしてのんびりと田舎に行くことだってできます
ラオスは飛行機
ちなこれ定期
滝と市場と日本人【ルアンパルバーン】
日本って日本語しかないからすっごく便利ーーー!!!
なんて思ったことありませんよね
でも旅をしていると逆は沢山起こります
なんでこの人たち自分の国の言葉喋らないの?とか、なんで現地人同士で会話できないの?とか
日本でも、北海道出身者からすると、「沖縄人って同じ民族にしては個性強すぎるわ」と思ったりするわけですが、言葉が通じるからこそ、そんな文化の違いも理解し合えるわけです
もし僕がアイヌ語を話し、彼らがウチナーグチで話し始めたらそれはもう大混乱ですね
そんな国ラオス
40~70と言われる少数民族が存在し、それぞれに異なる言葉を話すため政府も正確に現状を把握出来ていないという民族の混沌です
共通語の識字率も近隣諸国に比べて低く、英語はもちろんほとんど通じません
ラオス人民民主共和国🇱🇦
人口:6,911,544人
面積:236,800k㎡
首都:ヴィエンチャン
言語:ラーオ語
通貨:キープ(kip)=0.013円
物価:★★★
国境から10時間をかけてラオスの古都ルアンプラバーンへやってきました
日本語でこの街を調べる時は「ルアンパバーン」という表記になるんですが、伝わらないのでラオスに行く方は英語準拠で覚えてください(実体験)
恐らく日本語にrの子音発音がないからだと思います
まずは宿探し!
安くて綺麗な日本人宿があるということで向かいましたが、受付のスタッフが提示した金額は11ドル
え、booking.comでは6ドルだったけど
基本的に宿は広告料として宿探しのサイトに手数料を払っているはずなので直接行った方が安くなるはずなんですよね〜
(この辺国によってだいぶ違います)
ということで諦め、最終的に中華系の宿に8ドルで決定
長い長い猫
宿で飼っている人懐っこい猫ちゃんです
タイにいた時、パイの同じ宿で出会った韓国人のシオンが別ルートでルアンプラバーンに入っていると聞き連絡をとって一緒に街歩き
アボカドサンド
東南アジアはどこもアボカドが大きくておいしい!
一緒にラオス観光の大目玉クアンシーの滝に行ってきました
ツキノワグマの保護区域としても有名、街から20km離れた自然豊かな滝
観光客沢山でしたがトレッキングロードが空いていたのでちょっと険しい道から滝を目指します
立っているのがシオン
隣は彼と同じ宿に宿泊している日本人、原宿のおしゃれ美容師ゆういちさん
タイから陸路を苦労してやって来たかいがありました!
差し込む光、深緑、白く輝く水どれも綺麗です
こちらが滝と滝つぼ
滝なので静止画ではいまいち伝わりませんが、穏やかながらも迫力ある滝です
脇道から滝の上へと登ります
景色はまるで山登りのような気分
滝の上は水泳スポットになっており、元気な欧米人達が水着で泳いでいます
滝の側面から1枚
無事心を洗い流され街へと戻ります
東南アジアはこの時期観光シーズン真っ盛りということで、メインストリートは特産品と観光客がたくさん
2ドルでビュッフェが食べれたり、屋台の焼き物も溢れんばかりの量
メコン川沿いにはオシャレなレストランも並び老若男女賑やかな雰囲気を楽しんでいます
シオンが朝市でコウモリの丸焼きを見たと言うので探し回ります
コウモリの丸焼きは見つかりませんでしたが代わりに
ハブ酒サソリ酒と怪しげな露店を発見
試飲させてもらいました
うん。漢方みたいな味。
歩き疲れた所で3人でディナー
シオンは1つ年下の韓国ウルサンに住む大学生
同じく去年1年休学してアメリカ大陸を旅したそうです
福岡に留学に来ていたことがあるので日本語が上手
ゆういちさんは旅好き美容師で35歳
ぜんっぜんっぜん見えません!
オシャレだからか?やはり旅する大人はエネルギッシュなのか?いやどっちもか
喋ってみると静かな語り口に「あぁ大人だ」とすぐ分かります
シオンが世界一好きなフルーツ ''マンゴースティン''
外の果皮からは想像出来ないようなプリプリのジューシーな実が出てきます
味はキウイに近いかな?
これがラオス名物串屋台
おすすめは魚です
割り箸に挟まれて炭火で丸焼きにされた魚のうまいことうまいこと
ビール片手にずっと歩き回っていられそうです
夜は2人の泊まっている日本人宿にお邪魔してテラスでおしゃべり
東南アジアを回る大学生達にも出会い、旅の話で盛り上がります
まさかタイでもインドでもなく、ラオスでこんなにたくさんの日本語を聞くとは
とにかく日本人だらけでした
なるほど、僕が日本人に合わなかった理由は貧乏だからだ。と気がつきました
日本人って値段よりもレビューを大切にするんだと思います
1000円でクチコミ評価8.8の宿
800円でクチコミ評価5.5の宿
皆さんはどちらがいいですか?
僕は迷うことなく800円の宿です
宿なんて気に入らなければ街を歩き回って睡眠時間だけベッドを使えばいいわけで、蚊が多いのも水周りが汚いのもスタッフの態度が悪いのも200円の差には勝てません
なぜならその200円でランチとビールが飲めるから!
まぁ、環境変化に慣れすぎて基準がおかしくなってきてることは承知です
2日目はそんな彼らと街歩き
みんな年下ながらも色んな経験をしていてこっちが驚くことばかり
逆に僕が語れるのはユーラシアのマイナー国についてなんですが、こればっかりは見てもらわないと伝わらない!
僕の言葉ではむしろ彼らに変な印象を与えてしまうんじゃないかと思うと良い言葉が出てきません
パキスタンは人が優しいよ!爆発おきたけど、、、
インドは綺麗なところもあるんだよ!汚い駅で野宿したけど、、、
エジプトは安くて最高だよ!ぼったくりだらけだけど、、、
こんな説得力ない話もないですが、実際は良いところと悪い所なんてどこの国にもあるんですよ
そんなぐだぐだの旅行話に付き合ってくれた3人とメコン川沿いに腰掛けてランチをとりルアンプラバーン観光を終えます
2月から大学生が春休みに入るということで今後は日本人に会う機会も増えるのかな?
春休みに東南アジア旅行に行くよと言う方ぜひ声をかけてくださいね
タイからラオスへ国境越え【チェンコーン→フエサイ】
タイ北部の観光を終え、ラオスに入ります
当初は最もメジャーなノーンカイ→ビエンチャンの国境を目指す予定でしたが、チェンマイで出会ったフランス人アルチュール(Arthur)曰く
「どうせ北に行くなら戻ってくるよりそのまま北の国境越えた方がいいんじゃない?ビエンチャンを通るバックパッカーが多いのは、欧米の旅行者はビザが必要だからだと思うよ」
との事なので、ビエンチャンには寄らず直線で古都ルアンパバーンを目指します
通るのはこちら
タイ側Chiang Khong → ラオス側Huay Xai
パイから旅行代理店を通してチェンライへの直通バス(500バーツ)も出ていますが、少し割高なのでチェンマイに戻り国境へ直接向かうバスを探します
チェンマイの接続時間にパタイ(Pad Thai)
タイの国民的フード
パイ→チェンマイ(3時間150バーツ)
チェンマイ→チェンコーン(6時間300バーツ)
朝パイを出発しChiang Khongの到着は日没後
ここも北の端とはいえさすがタイで、観光客、宿ともにかなりの数でした
日本好きのオーナーがご馳走してくれたタイ北部のお酒
味がほとんど日本酒、お米から作るお酒ははるか昔のタイ発祥らしいですよ
宿のバーにいたフランス人Octave含め4人で長いことおしゃべり
普段バックパッカー同士では政治や戦争の話はしませんが、高齢バックパッカーがいる場合は別
歴史を知る先生に若いみんなで意見をぶつけたり、今の世界の問題を話し合ったり
「貧乏旅をすれば、大学を2つ出たようなものだ」
とはよく言ったものです
はい、脱線したので街に戻りましょう
どこの宿の客も、ラオスからやってきたかラオスへ行くのどちらかなのでミニバンをシェアするのが便利
宿泊せず自分だけで直接国境に行く場合、中心地から約150バーツ
というのもイミグレーションオフィスが街から南に少し離れた第4友好橋にあるんです
特に問題なくチェックアウトを終え、30バーツの指定バスに乗って橋を渡ります
ラオス側イミグレーションオフィス
東南アジア諸国では短期滞在にビザ免除が認められているため、「ビザかノービザか?」と聞かれることがあります
長期で滞在する場合はビザの取得を忘れないようにしてください
ラオス側フエサイ(Huay xai)からルアンパバーン(Luang Prabang)までのメジャーな移動手段は2つ
長距離バス(10時間)
スローボート(2日)
高速ボートもあるらしいですが、狭い上にかなりのスピードが出てしんどいそうです
メコン川を下るスローボートが旅行者には人気で、国境を出たところで受付をやっています(バスより1.5倍くらい高いです)
ラオスは移動費が高いので今回はバスで向かいました
隣席のロシア人のカップルとおしゃべり
思い出や日記が絵になって詰まった貴重なノート
写真の絵は、言葉の通じない国で「ノースパイシー」や「この食材」と伝えるための超便利ページ
休憩地点でスリーパーバスに乗り換え...
はい、聞きなれないスリーパーバスとはこんなバス
二段ベッドの詰まった大型バスなんですが、1ベッド2人なので知らないおじさんと添い寝です
国境のお姉さんは朝方到着すると言っていたのに深夜1時にルアンパバーンバスターミナルに到着
宿がないのでターミナル泊
早朝バスターミナル横の小さな屋台で朝食をとり街までタクシー(7.5km)
ピリ辛ソーセージとムー(豚の生肉を発酵させたラオスフード)
この国境越え、陸路の割にやたらと高いです(特にラオス側)
タイ北部で遭難した話【パイ】
もし皆さんの行きたい観光地に、宿が2つしかなかったとしましょう
どちらも写真や口コミはなく、人づてに聞いた話では、最高だったという話と最低だったという話があります
2日間の滞在でまずは片方の宿に泊まってみると、特に問題はなし
部屋は清潔で水周りも綺麗、レセプションは丁寧でロケーションも悪くない
さて、あなたなら2日目も同じホテルに宿泊しますか?
それとももうひとつの宿に行ってみますか?
とまぁ、旅をするというのはこんなことです
宿代が安いならそこに長居するのもいいでしょう
しかし誰しも時間は有限なので、そこに長くいることで行けない場所も出てきます
ここを離れれば次の場所はひどい場所かもしれない
わざわざ行く必要は無いかもしれない
けれど、万が一その場所が自分にとって夢のような場所だとしたら!
もうひとつの宿が僕には最高の宿なのかもしれない
そんな小さな可能性に賭けながら、胸を弾ませてリュックを背負うのです
たくさん移動するということは1箇所にいるよりずっとお金がかかります
あーあ、チェンマイにいれば今日はこのバス代を焼肉食べ放題に回せたのに
さて、ラオスへの国境を第1友好橋から第4友好橋に変更し目指すのはフランス人アルチュールにオススメされた北の避暑地パイ
東南アジアでも北側ということで寒さを心配していましたが、ものすごく暑いです!!
ということで3ヶ月ぶりに髪を切ります
バスまでの2時間で見つけ出した美容室
安い事以外は日本と変わらない設備、プロセスでした
パイまではチェンマイ西側バスターミカルからミニバンで3時間(150バーツ)
到着したパイのコンビニで晩御飯を調達
見てくださいこれ!
念願の〜
おにぎり!
これ温めてください!!
「おにぎりは温めれないわ」
・・・
え?おにぎりだよ?
しかも筋子じゃなくて鮭おにぎりだよ?
レンジで10秒でいいんで
「温めマーク付いてないでしょ?ついてないと温められないの」
いやいやいや!お米なんだから温められるでしょ!
冷たくて美味しいのはお母さんが握ったおにぎりだけだよ?
しかもあれは時間が経って冷たいけどお母さんが温かい心で握ったからおいしいんであって、冷たい機械が作った冷たいおにぎりなんか需要ないわ!
と、まぁそんな道民丸出しの怒りの声は心の中で叫んだだけです
宿までの寂しい田舎道、悔し涙を目尻に堪えながら冷たいおにぎりを口に押し込んで歩きます
...まずい
※北海道ではおにぎりを購入すると必ず「おにぎりあたためますか?」と聞かれます
東京で頼むと店員に変な顔されますが絶品ですので、皆さんもぜひ一度試してみてください
パイはタイ北部山間に囲まれた小さな街で、宿はキャンプ場のコテージのよう
この街観光客だらけなんですが、女性の旅行者が驚くほど多いです
中心地にはオシャレなカフェが軒を連ね、夜はスイーツやサラダのナイトマーケットが立つ上に、少し足を伸ばせば滝や温泉といったヒーリングスポットと確かにはずす理由がありません
泊まっていたドミトリーも20人部屋に男は2人と肩身のせまい女の園でした
だからってTシャツ1枚で歩き回るのはやめてくださいお姉さん方、、、女子寮気分で気楽なのかもしれないけどこっちは常時修行なんです
はい、そんなお姉さんの1人オーストリアのニーナと夕方にディナーの約束をして街歩き
観光の疲れを癒す目的で来たので、特に調べもせず気の向くまま歩きます
なんていう木だろう
ターザン出来そう
なんだろうこの既視感は
なんだろうこの安心感は
ああ、北海道か
どうやら東京で3年暮らしても僕の心は田舎モンのままなようです
地図を見ると、山の上に滝があるらしいので、そこまで往復します
ん?あれ、この滝人気ないのかな?
道がかなり険しいです
登山道と言われれば分からなくもないけど、こんな整った観光地なのに不思議...
はい、道を間違えました
登ればいずれ合流するだろうと30分ほど進んだ結果、絶対に合流しないと悟ったので脇の急斜面を登って修正することにします
(※同じ状況に出会ったら例え1時間だろうが来た道を戻るべきです)
写真では斜面や距離感が伝わりませんね
めちゃくちゃ急です
とにかく久しぶりにアドレナリン全開で自然児に戻り、必死に反対側にやって来ました
足場を間違えて背中から岩場に落ちればまず無事では済まなそう
そして反対側から眺めて気づきました
あ、これは遭難した
反対側の斜面が崩れやすい上まず降りられない角度だったので途方に暮れます
水も持ってきていないので炎天下の中喉が張り付く
落ち着いて考えようにも足元の東南アジア特有巨大な蟻を見て、ヒアリという言葉が頭を過る
来た道は、足がかりにしたツタを何本か引き抜いてしまったので戻れず、最後の可能性はさらに登って降りられそうな斜面を探すことだけ
そこそこ絶望的な状況でしたが、意外にも怖いとは感じませんでした
あーニーナ姉さんとの待ち合わせ間に合うかなー
そんなことを考えながらさまようこと4時間
4時間!
不安定な足場に筋肉は限界
滑り落ち、木にひっかかり手はズタボロの血まみれ
希望が見えては絶望の繰り返し
こんなのを登ったり降りたり
映画なんか見てると「そのくらい飛び降りろよ」と思うんですが、落ち葉のせいで着地地点が分からず、歩けなくなったら終わりという緊張感が僕の足を踏みとどまらせます
こんなこと昔あったなー
そうそう、函館の生まれた家は裏山があって、熊注意の看板やらダムやらアオダイショウの沼があるにもかかわらず兄ちゃんと2人でよく探検したなー
やばいやばいやばい!
走馬灯!!
棘と石がくい込んで木を掴むのをしんどくなってきた頃
川と小道を発見!
安心や嬉しさではなく、とにかく水が飲みたいと思いました
最後の関門は川を塞ぐアシナガグモの群れ
お互いの足が引っかかるほど無数に動き続けてます
ゴキブリは未だになれない僕ですが、蜘蛛や蛾なんかは平気です
蹴散らして川を渡り、無事生還
滝から帰り道のカナダ人と遭遇
「え?その格好どうしたの?」
と若干引き気味の彼に
「ちょっと遭難してただけ、街ってこっち?」
と説明も中途半端に一緒に帰り道をてくてく
そして気づく
携帯がない!
んー、神様命の代わりに携帯持ってったかー
あ、それなら腕時計買わなきゃ
あ、ニーナとの待ち合わせ時間過ぎてるや
と呑気なこと考えながら一応戻ってみると、小川を越えたアシナガグモの群れの中に落ちてました
Lucky it didn't fall in the river.
首長族の村があるようですね
何だか見世物にされているようで行く気にはなれませんでした
生還したとはいえ反省は大事
ここだ、この分かれ道で間違えてたんだ
憔悴し切った僕にはこの静かな夕陽が後光のように見えました
そんな光に、幼少期の木登り技術や探検ごっこに心から感謝して手を合わせるのでした
コンビニで1.5Lの水を購入して飲み干し
破れたズボンと切り傷ははどうにもなりませんが、土と葉っぱを払い落としてニーナと合流
夕方6時頃から現れるストリートマーケット
伝統衣装から食事の屋台、観光客がぞくぞくと集まってきて毎日がお祭りです
「Tomo今日は何してたの?」
「んー、滝に行く予定だったけどたどり着かなかった!」
ニーナおすすめのアボカドサラダinピタ
ヨガにヴィーガンと健康姉さんニーナは僕より背が高く、人混みに紛れても見つけやすいです
市場の端ではパフォーマーも
韓国人のハンドパン演奏者
いい場所だなー。コラボしたいなー。
2人で夜市を堪能したあとは、この旅一番の星空を眺めながら田んぼを歩き宿に帰るのでした
めでたしめでたし
ベジタリアンってスイーツ好きな人が多いんです
僕も嫌いではないんですが、このマンゴーライスはさすがに鳥肌モノで手をつけられず...
旅人の聖地タイ王国【チェンマイ】
旅行者に人気の国は数あれど、バックパッカーにここまで愛される国は世界を探しても他には見つからないでしょう
歴史・雰囲気・人の優しさ・食事・物価・設備
文句のつけようのない観光国です
ビザランによって長期滞在が可能ということもあり多くの旅人が沈没する(旅をやめて半分住み着いてしまう)国なので、気持ちを引き締めていきます!
タイ王国🇹🇭
人口:68,863,514人
面積:513,120k㎡
首都:バンコク
言語:タイ語
通貨:バーツ=3.5円
物価:★★
国境からチェンマイのターミナルにやってきて出会ったフランス人のArthur(アルチュール)とコーヒータイム
東南アジアベテランの彼にタイから先の話を聞けるだけききだし、別れた時には既に夜
チェンマイはタイ北部第2の都市として観光客も多く、夜市も賑わっています
今日初の食事に選んだのはポークチャーハン
...辛い
通常美味しいレベルの辛さですが、屋台のおばちゃんがスパイシー?と何度も聞くので、more(もっと)とか言ってる間に殺人級の辛さになりました笑
たぶんおばちゃんは僕を中国人か韓国人だと思ったのでしょう
宿に荷物を下ろして旧市街を歩き回っていると懐かしい景色を発見!
この写真だけならどこからどう見ても日本ですね
翌日も街歩き
タイといえばムエタイ
至る所に観戦チケットの宣伝があります
旧市街の真ん中に位置するのはこちら
Wat Chedi Luang
サイズや装飾も去ることながら格式高そうな雰囲気のする寺院
続いて隣の寺院へ
Wat phra singh
こちらは金色に輝く寺院
ひかり方を見るに金箔ではなさそうですが、それでも眩しい輝きです
太陽光の反射が暑すぎるので中に入って休憩
思わず吹きました
やけにリアルだなと思ったら本物の眼鏡かけてるんですよ彼
これは反則というか、どこまで本気なのかよく分かりません
さて、乗合バンに乗って街を出ること30分
山の上の更に上、やってきたのは
Wat Phrathat Doi Suthep
チェンマイを見下ろす最大の観光スポット
ここも金ピカですね〜
日本ではあまりみない光景ですが、キリスト教とムスリムがあまりにも着飾ってるので仏教もやっぱり豪華にしたくなったのでしょうか
世界中の宗教の祈りの場を見てきましたが、やはり仏教寺院は厳かさがひと味違う
僧達が念仏を唱え始めると、誰とも言わず一斉に座り始める観光客の姿は圧巻
この寺院からチェンマイを見下ろします
一通り観光を終え、心残りはあと一つ
宿の目の前にある600円焼肉食べ放題!!
これに行きたくて行きたくて宿で仲間を探したんですが、さすが夜も賑やかな街ハノイ
ドミトリーに誰もいない・・・
一人焼肉する勇気がないのでギブアップ
旧市街東門付近の観光客で賑わってるエリアを歩いて終了!
次に目指すのは、北の中国国境付近にあるパイという街
見どころは山と滝!
お楽しみに〜
世界と闘う女の子
旅の記事が溜まっています
書きたい出会いも場所も山ほどあり、書く時間は少なく
そんなことは棚に上げて観光から少し離れて皆さんに読んで欲しい記事を書きます
普段なら流し読み大歓迎の半日記ブログですが、今回に限り時間が無い方は戻るボタンをどうぞ
最後まで読んでいただける方はこの先をどうぞ
マンダレーで出会ったイタリア人女性サラ(Sara santarelli)
22歳の若き写真家でこちらがそのホームページ
彼女の作品である写真やイラストが見られます
宿の屋上にて
彼女との会話の1幕より
実はサラ、写真家だけでなくバングラデシュの女性人権活動家としても有名人
若き活動家としてイタリアでインタビューなんかもうけています
バングラデシュはこちら
インドから分離独立したヒンドゥー国家です
ヒンドゥー教の強いバングラデシュでは教義に基き男尊女卑が近隣諸国に較べても顕著
「バングラデシュではドラムと女性はいつでも好きな時に叩いていいものと言われてるの」
インドの記事でこんな写真を上げたことがあります
チャイを飲むための使い捨て陶磁器
この陶器の意味をサラが教えてくれました
「インドの人はあの器を飲み終わったら必ず割って捨てるでしょ?
あの陶器はね、カースト(身分)の違う人が、間違えて自分の使い終わった器を使うことがないようにああしているの
彼らにとっては身分の違う人が自分のものに触ること自体不快なのよ」
確かにインドは今でも障碍者や元奴隷身分の人への差別が激しいです
穢れた人に触ることがどれだけ忌み嫌われているか、その場面に出会った時に思ったことは
「そうか、この人はインドでは人じゃないんだ」
です
当時この陶器について理由も知らなかった僕は「おしゃれ」なんて呑気なことを言っています
バングラデシュにおける女性の結婚年齢は早い場合で11歳
日本でいえば小学五年生になります
女性と言うよりは少女という年齢
若ければ若いほど男性側への結納金が安く済むということで、親も女の子はできるだけ早く手放したいそうです
歳を取れば女の価値は下がる。だから価値の低い商品を買ってやる分お金をつけろという、至極当たり前な等価交換です
果たして誰が11歳の女の子の値段を測れるのでしょうか
結婚が上手く行けば万事安泰かというとそうではありません
バングラデシュの法律では、既婚女性の権利が著しく無視されているため、結婚後も怯えながら生きていかなければなりません
バングラデシュの属人法は宗教によって異なります
ムスリムやヒンディーの場合「離婚」=「全財産と人生を失うこと」
唯一女性側からの離婚を認められているキリスト教でさえ、男性は妻の不倫を虚偽申告すれば成立するのに対して女性は、2年以上の遺棄、獸姦、レイプ、近親相姦などを不倫に加えて立証しなければなりません
冬の夜に一日中裸で立たされた女性、夫に酸を飲まされた女性
問題はこの残虐な行為が法律上罰せられていないことです
レイプ後の殺害、自殺
持参金の不足による殺害事件が後を絶たないことは、国会議員の女性割合をいくら増やしたところで問題の解決にならない事の裏付けです
彼女の主な活動はそんな家庭から逃げてきた子供の保護と女性への教育支援
今年その施設出身で博士号を取得した女性がいるんだと語るサラの目は、彼女もまた22歳の少女であると僕に気づかせないほど、深く世界を見ているように輝いていました
日本はそんなに他人事でもありません
大学医学部での女性一律減点問題、国会議員の女性差別発言、そして世界に恥ずべき痴漢大国として有名なこと
残念ながら、他の先進国でもそのくらいはあるよね。と言われればNOです
誇るべきGDPもものづくり技術も悪しき習慣の前には霞みます
彼女の活動を語る上で、本当は彼女のインタビューを直接紹介するのがいいんでしょうが、残念ながら僕はイタリア語がからっきしなので、せめて彼女の語った言葉を訳します
「インタビューや講演をする時、必ず言うことがあるの
私はみんなに偏見を持って欲しいわけじゃない。
バングラデシュの男性を軽蔑して欲しいわけでもない。
ただそこに助けられる子供たちがいること。その子達は何も教えられることなく、道具として社会に縛られていることを知って欲しい。
宗教も文化も簡単に変えることが出来ないのは分かってるわ
でも、私はこの現状を見た時どうしても我慢できなかったの」
彼女は目の前の僕に分かってもらうために、自分でも言うのが辛いような強い言葉を使うことがあります
的確な英語を出てこないために言葉に詰まることもあります
そんな時彼女はきっと自分の見てきたものを頭の中に思い出しているのでしょう
同時に、僕はひどく残酷な質問をしているような気分になります
彼女が必死にひねり出した言葉を聞いた時に、僕は「助けて!」という声を聞いた気がしました
もちろん僕に向けられたものでありません
きっと今すぐにでも「どうして誰も助けてくれないの!」と叫びたいでしょう
22歳の少女が世界と闘うとはそういうことです
それが出来ないことも無意味なことも知っているのです
誰のせいでもなく、ただ彼女がその場に居合わせてしまったから、見てしまったから
普段は夜行バスでウトウトしながら記事を書いている僕ですが、この記事だけは何度も何度も書き直しました
強い言葉と残酷なストーリーで皆さんの同情を買うことも出来るでしょう
しかしそれは彼女が求めていることではありません
書いていて、彼女が僕に話していた時の気分がわかった気がします
「ただ自分の見聞きしたことをそのまま伝えたい
ただ共感して欲しい」
このブログのアクセス数は一日に約100デバイス
携帯とパソコンで2度見してくれているコアな読者さんはいないとすると100人以上が読んでくれていることになります
もし皆さんがこの記事を読んで僕と同じように今眉をひそめているのだとしたら、この記事はきっと電車で視界に入るだけのポスターよりも少しは仕事をしたのでしょう
助けが必要な人は世界に溢れています
被災・病気・貧困・差別
貧乏旅をするとそんな見たくないようなものもたくさん視界に入ってしまいます
一度に皆を助け出すことも、確信的なアイディアで問題を根絶することもできません
でもそれは諦める理由にも見捨てる理由にもなりません
誰に向ければいいか分からない怒りも、手の届かない悲しみも、大切な感情と経験です
これまで見てきた数々の素晴らしい世界の裏に、そうした隠れきらない闇があるとしたら
そのために闘う人達はきっと偽善でも犠牲でもなく、この世界の一端として役割を担っていく必要な人達なのでしょう
彼女の活動が大きな輪となり、笑える子供たちが1人でも多くなることを祈ります
僕の知る限りの英語でこの感情を表現するとすれば
''The world is malicious, disorderly, tastelessly and indecent, but still just beautiful''
ミャンマーからタイへ国境越え【ミャワデイ→メーソート】
ミャンマーを終えて、何人かの若者読者が思っているであろうこと
「え?首都はいってないの?」
はい、行ってません
なんだかんだ首都に全く寄りもしなかったのは今回が初ですね
ミャンマーの首都はネーピドー
おそらく30才を越えている方にはしっくりこないであろうこの首都
なぜならこの首都が建設されたのは2006年
遷都の理由は明らかにされていませんが、当時は軍事政権だったので
・占星術説
・教育された都市民の反乱を恐れた説
・軍事的に内陸が防衛に適していた説
と色々推察されています
そしてこの首都の不気味なところ
20車線の(滑走路のような)広い道路
国会議事堂しかない街
超秘密裏に建設された元片田舎
空っぽの街としてディープな旅行者には少し有名
軍事政権の異様さを表した首都です
2015年に民主化され、国境を開いたミャンマーですが、未だに議員の25%は軍人で構成されており、改憲は75%以上の同意によってのみ可能(つまり将軍達の賛同が必須)というちょっと特殊な国です
そもそも首都には高級ホテルしかないので今回は寄ることが出来ませんでした
ということでミャンマーを終え隣国タイへ向かいます
今回越えるのはミャンマー側ミャワデイ→タイ側メーソートの南国境です
北にも通行可能な国境がありますが、観光地と都市の配置的には多くの方がこちらの国境を通ることになるかと思います
ヤンゴンからミャワディまではヤンゴン国際空港横、長距離バスターミナルから複数のバスが出ているので、チケットは当日でも大丈夫でしょう
(念の為予約する場合、各ホステルor旅行代理店で手数料3000~5000kat=220~360円程度で当日朝まで可能です)
ヤンゴンの長距離バスターミナルは市内からかなり離れているので、スーレーパゴダ前からYBSバスの36番に乗ってください(200kat)
下部赤ピンがスーレーパゴダ、上がターミナル
見ての通り10km以上あります
ターミナル内には食堂やカフェがありますがwifiはありません!
ミャンマー名物ホルモン串
奥に見えているように、この串の素材は「まだ食べられるパーツ色々」です
見た目は微妙ですが、意外とどこか分からない部分が美味しかったりします
ミャワディまで12000~13000katで4社程バスが出ており、今回は1番安い会社から20時発の便を選びました
12時前には1度食事休憩を挟み、10時間でミャワディへ到着
街から国境までは1km少しを歩きます
国境到着
イミグレの開く時間は不明ですが、7時の時点で通行可能でした
タイ側からは長蛇の列
ミャンマー側は並ぶことなくスムーズに出国手続きを終え、橋を渡ります
国境のモエイ川
ミャンマーとタイでは道路の進行方向が逆になるので、橋の中央で車線変更があります
残念ながら交差する瞬間は見れませんでした
14番窓口が外国人用イミグレとなっており、いざタイ入国!
タイといえばノマドワーカーや旅人の聖地として有名で、ビザラン(隣の国へ1度出国してすぐ戻り再びビザ免除を受けて滞在すること)が容易であることでも有名ですが、最近はそんなオーバーステイやビザランにも厳しくなっているようです
※空路の30日と異なり、陸路の場合ビザ免除は15日間となるので注意してください
ホテルの住所をメモし忘れるも、入国審査官が「適当にチェンマイゲストハウスとでも書いておけ」と言うのでお言葉に甘え適当に入国
国境からメーソートのバスターミナルへは3km強の一本道
もちろん歩きましたが、チェンマイ行きのバスはすでに満席とのことで、街のミニバンターミナルまで移動
魚や果物、衣類まで並ぶ大きな屋内マーケットの横にミニバン乗り場があります
ここからTAKのバスターミナルまで100バーツ→チェンマイまで215バーツでした
以上ミャンマーからタイ国境越え終了!