戦争を超えて世界の都市へ【サイゴンinベトナム】
とうとう大陸最後の街へとやってきました
ベトナムで旅を終えることになったのはなぜかと言うと、カンボジアのビザ代が高い!(35ドル)アンコールワットも高い!(40ドル)
ということと、大学に戻り就活をする準備期間の限界です
ベトナムでもう少し稼いでカンボジアへ行くことは可能だと思います
しかし、カンボジアからは飛行機も高いので行くとすればタイのバンコクまで通り抜けることに
ここまで回ってきてタイの北部にも行ってみて、バンコクは今じゃなくてもいいかと感じました
観光客に溢れ、設備は整い、日本からのアクセスもいい ので機会はあるでしょう
バンコクからマレーシア、インドネシアやフィリピンへの旅は次回にまわそうと思います
代わりに飛行機が安かったのでベトナムの後は台湾によりますよ〜
もう少しブログは続くので最後までぜひ見守ってやってください
全然渡れない横断歩道
街を歩いていると懐かしのアボカドスムージーを発見
日本に帰ればこんな贅沢にフルーツを食べられないと思うとお財布の紐も緩みます
ホーチミンは外資によって発展した部分が大きく、世界中のファッションブランドやレストランが万博のように大通りを占めています
故郷北海道の海鮮レストラン
よし、北海道に帰ったらまずほっけを食べよう
街の中心部ベンタンマーケット
夜なので開いているのは屋外のみ
食べ物屋台も沢山出ています
西へ少し歩くとウォーキングストリート
とにかく人が多い!
外に座って飲んでいる客やスルメ売りの屋台車を避けて、人波に揉まれながら前も見えずに進みます
ロックバンドにDJ、カラオケまで
半屋外の開放的なお店が多く、友達と一緒なら好きな音楽のお店に入ってビールをちびちびコースで間違いないでしょう
友達のいない僕は宿の近くのコンビニで夕食
翌日はお昼の間に街歩き
最初にやってきたのはベトナム戦争博物館(40000ドン)
博物館の外にはベトナム戦争に登用された米軍の戦車やヘリコプター、そして爆撃機が展示されています
航空機には明るくないのでどれが何なのかはよく分からず
ベトナム戦争と言えば、世界中に広まった反戦運動で有名ですが、日本でもデモが行われていたこと知っていましたか?
この後イラク戦争に派兵しているあたりを見るに、日本の民意と政治はいつまで経っても足並みが揃わないようですね
この博物館に展示されている写真の多くは外国の戦場カメラマン達によって撮影されたリアルな写真(メインの展示は日本人)
ベトナムで歌う日本人の写真もありました
Photographを写真と翻訳した方は偉大です
展示はほとんどが写真展示なのですが、今まで見てきたどの博物館、記念館よりも心にくるのはきっと真を写しているからでしょう
残酷な写真も容赦なく見ることになります
アメリカ軍司令部からの命令は
''Search all, burn all, kill all''
「探し出し、焼き払い、殺し尽くせ」
ナパーム弾・クラスター爆弾・対人地雷とアメリカ軍事兵器の実験場となったベトナムでは、民間人が500万人殺害されました
背景にベトナム軍のゲリラ戦略があることは理解できるのですが、笑顔でベトナム人女性や子供を拷問するアメリカ軍の写真を見ると、どんなに正当性があろうと戦争もまた人間に手の負えない手段のひとつだと感じます
10歳前後の子供たちが描いたベトナム戦争
こんな小さな子供たちがトラウマを抱えて故郷が焼かれる絵を描くことがどれだけ残酷か
フランス軍との和平交渉・アメリカ軍の参戦・反戦運動と17年の長い戦争の経過に分けて展示コーナーは別れています
そして枯葉剤のエリアへ...
ベトナム軍の増強を阻むため未成年から胎児までを対象に散布し、後に大量の奇形児を生み出した戦争犯罪のひとつです
トキシン(毒)によって体の繋がった状態で生まれた兄弟
使用された薬剤(混合トキシン)は実験段階で奇形児を発生させることが判明していました
おそらく日本の学校の教科書でも皆さんはそんな奇形児たちの写真を見ているはずです
しかし、本物はレベルが違います
展示コーナーに入った瞬間目に入る乳児達の姿は、およそ人間が想像しうるどんな怪物よりもおぞましいものでした
顔のパーツが複数あり配置がばらばらの顔、飛び出した目と手足のない体で必死に笑う子供、そしてその子供を抱く母親
写真を撮ることも出来ませんでした
多くの奇形児はその身体能力と臓器の欠陥のため長くは生きられません
子共たちの姿は怖くはありませんでした
ただ人間の残酷さが恐ろしく、そんな写真の連続に文字通り息が止まりました
声も出ないのに涙が止まらず頭が割れそうで、ただ息をしたくて外に出ました
小学生の頃に原爆ドームに行った時を思い出す辛さでした
もし、後で軍隊に入るかもしれないから産まれる前に殺しておこうというこの悪の思想が許されるなら、戦争は人間の本質ではなく、間違いなく人類全体の退化でしょう
ヌードルもバインミーも全てトイレに出し尽くした後で再び展示に戻りました
目を逸らしてはいけないとただ思ったからです
アメリカ軍がこの戦争に費やしたのは1110億ドル(約10兆円)と100万の兵士の命
人類史上最も偉大な発見のひとつヒトゲノム(遺伝子)の構造解明にかかった費用はわずか30億ドル
学者達が戦争を嫌うのは当たり前でしょう
倫理を捨てて数字だけを見ても、大目に見て「無駄」でしかないんです
これだけの戦争犯罪を「勝てば官軍」と正当化するアメリカという国に軽蔑を禁じえませんでした
ベトナム戦争と言うと、反戦運動の末に平和を掴んだ民主主義の成功例として認識されることは間違いではありませんが、その17年の間にどれだけの犠牲があったのか知ることは大切だと思います
それでもベトナム人は今日も世界一素敵な笑顔で笑うのです
この調子では、カンボジアのキリングフィールドは僕には耐えられないかも知れません
さて、気を取り直してサイゴン中央郵便局
フランス政府によって作られたヨーロッパ風の建築で、内部にはお土産コーナーなどもあり観光客の人気スポット
5分ほど南に歩いて再びベンタン市場へ
お昼は屋内に無数の服屋がたち、まるで迷路のよう
スーツにカジュアル、下着に布屋となんでもありました
夜もぶらぶらと宿の周りをうろつき、日系カナダ人のルームメイトと難しい話をしながらお金を綺麗に使い果たしてベトナム観光終了!
ユーラシア大陸横断を終え、台湾に寄って日本へ帰ります
まさに通り道
空港では日本語のアナウンスが流れ、東京や大阪といった見慣れた地名が並び、日本人らしき観光客もちらほら
いよいよ近づいてきました
ベトナム料理食べ歩き
食べ歩き記事第3弾はベトナムから!
食の宝庫東南アジアでも一際独特の食文化を持つベトナム!
ストリートフードにも溢れ、街を歩けば体重は増すばかり
体重が気になる女性の方の街歩きはくれぐれもお気をつけて
さて、この記事を書いてる間に飲んでいるこのコーヒー
ただのコーヒーじゃないんです
なんだかとろとろ
ベトナム名物エッグコーヒー
クリームと卵を混ぜたあま〜いコーヒー
「飲むティラミス」とも呼ばれているそうです
バインミー
ベトナムは食文化に限らず様々な面で旧宗主国フランスの影響を受けています
その代表がこちらのフランスパン
日本で買うようなカチカチのバゲットとは違い、外はカリカリ中はもっちり
フランスパンの印象が変わる美味しさです!
(単体25円)
そのまま食べるのもいいですがストリートで買う場合は中に食材を詰めたサンドイッチ形式のバインミーが大人気
街やお店によって食材は様々
おすすめはこちらのトマトとオムレツ入り
卵だけバージョンもあります
苦手な方はパクチーに気をつけて
(100円)
サップ
スープがゆ
お米が食べたい時にはこちら
付け合せでホルモンが出てきたのは地域限定かもしれません
(70円)
ベトナムは海洋国家ということで海鮮類も豊富
屋台に並んだ貝類から好きなものを選んでビールと一緒に!
見たことの無いような巻貝まで並んでいてどれも頼むか迷ってしまいます
(写真にあるカタツムリとタニシもベトナム全土で広く食べられています)
おいしいですが、正直言うと北海道には勝てませんね。はい。
(牡蠣1枚50円)
スッポン
道端で売られていてびっくりしたので撮影
さすがにそこそこ値段が張り食べてはいません
地元民には健康食として人気のようです
お待たせしました!ベトナム1の人気料理
フォー
チキン、ビーフ、ポーク、シーフードとバリエーションは多様
お米でできたツルツル麺がサッパリしていてじめじめと暑いベトナムでは大人気
値段もお手頃でランチにもディナーにも
テーブルに並んだすだちとパクチーはトッピング無料です
(200円)
フォーを含めたベトナム麺料理の中でもハノイ発祥の人気料理がこちら
ブンチャ
つけ麺ですね
麺はソーメンのようで温かいスープに付けていただきます
スープは豚肉が入っていて食べ応えもアリ!
少し甘いのが好みを分けるかもしれません
ハノイではフォーよりもブンチャを見かけることが多く、ひとつの通りに10軒なんてのはざらにあります
(200円)
他にも麺類は多種多様
こちらは油そばのようなスタイル
辛味のあるソースと混ぜて食べ、最後にはスープで薄めて器の底まで綺麗に完食
(150円)
ベトナム版牛すじラーメン
たまご麺がなつかしい!
柔らかいにんじんの塊と牛すじが口の中で溶けて幸せ
もやしのトッピングが無料なのも嬉しいポイント
最後にはフランスパンを付けて2度楽しむのが地元流
パンはどこで食べても美味しい
(170円)
街の食堂では麺類だけでなく中華風チャーハンも食べられます
写真がトッピング後で申し訳ありません
おいしいチャーハンが地獄の鍋底に変身です
あー、食欲が刺激される
暑いので目元の汗を手で拭ったら、唐辛子汁がついていて目が焼けました
中華料理の影響も濃いベトナムでは本場並の生春巻きも発見
プリプリのエビと定番のパクチー
(1本50円)
軽食には薄焼きクレープ
エビやコーンをトッピングしたクレープ生地はもちもちとしていてお菓子のような感覚
観光中に小腹が空いた時の食べ歩きにピッタリ
(100円)
最後は大本命
実は旅に出る前から話を聞いて必ず食べようと決めていたのがこちら
ホビロン
お店にあることは少ないので、街を歩き回るこのホビロンおばさんを見つけ出すところからスタート
旧市街に数人のホビロンおばさんは一日中各ストリートを端から端へ
どこにいるかわからない。
ポケモンでいうラティオスとラティアスのような...はい。どうでもいいですね。
現地の人は見かけることも多いそうですが、観光客からすると彼女たちを見つけるのは至難の業
同じ格好でフルーツ売りやスイーツ売りの人が多いので見つかるかどうかは運次第
今更ですがホビロンって何?という方に解説
はい。ゆでたまごです
(話を聞いたことがあり察した方は以下グロテスク注意)
ここベトナムとフィリピンで広く親しまれるこのゆでたまごは有精卵のゆでたまご
スーパーで買った卵は布団で暖めても孵化しませんが、有精卵の卵は孵化します
つまりそういうこと
孵化直前のひよこなりかけ卵です
写真では綺麗に盛り付けられていますが結構チキンチキンしてます
割ってみます
(注意)
んー、目やら足やら、写真左には羽毛も若干見えてますね
見た目はあれですが
味はかなり美味しいです
臭い、コリコリするという話でしたがどうやら孵化具合にもよるようで、今回食べたホビロンはちゅるっとした卵の黄身のような味と食感でした
そして若干の鶏肉の味
ビールがあれば確かにいくらでもいける
さすがにこれは無理という方はうずらの卵チュンビロンからチャレンジしてみるといいかもしれません
(1個50円)
以上!
観光向けからローカルな珍味まで、日本はもちろんですが食の多様性がある国は素晴らしいです
ハノイを一緒に観光したゆうきさん曰く
「ベトナムでお腹が空いたと思ったことが1度もない」
確かに、歩いているだけお腹が満腹になるほど至る所に食事処
皆さんも旅行の際にはぜひローカルなベトナム料理を楽しんでくださいね!!
アジアハイウェイ1号線の旅【ハノイ→ホイアン→トゥイホア→ホーチミン】
ベトナムの首都ハノイと第2の都市ホーチミンを結ぶ1700kmにも及ぶ国道
この道路は日本の東京を起点とするアジア32カ国を繋ぐ高速道路アジアハイウェイ1号線として有名です(全長14万km)
ここをのんびりとバスで縦断してこの旅を終わりにしようと思います
実はバス会社のミスで当初の予定になかった場所で降ろされ、結果丸2日かかる羽目になったのですが、同じ値段で回れる場所が増えるならいいよいいよと楽天的に街歩きに精を出すのでした
同じく中部の観光都市ダナンから足を運ぶ観光客で賑わっている小さな街
街の区画は多くの川によって細かく別れ、ベトナムのヴェネチアと呼ばれるほど
古くは日本や西洋と繋がる貿易港として名を馳せた港町でした
港がダナンに移されて以来しばらく日の目を見ることが無くなってしまいましたが、観光地化に成功したことで、現在はベトナム中部で外すことの出来ない街へと成長しました(僕は外す予定でしたが笑)
洋服屋が男性用女性用共にたくさん
繊維産業も盛んなようです
日が高いうちに中央市場へ
観光客、地元民共に多く活気のあるマーケット
内部は食堂、屋外では日用雑貨から衣服、フルーツ魚介類までなんでも揃います
果物屋さんのノリのいいおばちゃんと一枚
ホイアンの歴史保護地区の観光には入場券が必要
10数箇所の観光スポットで使える5枚綴りの入場券が120000ドン(600円)
この中から行きたい場所を5箇所選んでまわる形になります
夕方のバスまで3時間!急いで回ります
日本橋(遠来橋)
日本とも貿易のつながりが強かったホイアンでは、建物や歴史に深く日本文化が刻まれています
日本語の提灯
チケットを使う施設の中でも人気が高く、日本人としては少し嬉しい気分(夜はチケットなしで通行可能)
日本橋を渡った先には2つ目の施設フンフン旧家
なんだか不思議な見た目なのは、日中越の建築が混ざっているから
二階建てに海外の建築技術と、当時かなりの名家(お金持ち)だったことが伺えます
日本式の屋根
柱やテーブルは中国やベトナム独自のもの
趣向を凝らした建築は、古びてなお趣を感じる静かな雰囲気に満ちていました
そして早くも3枚目のチケット
ベトナム伝統楽器のコンサート
音楽だけでなくダンスや歌まで披露されるエンターテインメント劇場
四獣の舞
と言ったところでしょうか
伝統舞踊だけでなくモダンなダンスも
なによりメインの演奏が素晴らしいです
最後には抽選会なども行われ、あっという間の30分
ハノイの水上人形劇もそうでしたが、こういったお手軽な小劇場が観光地にあるのは素敵な演出ですね
なによりエアコンが効いていて涼しかったです
再び外に出て炎天下の中アンホイ橋の周りをブラブラ
橋を渡って河の向こうはオシャレなレストランやカフェが並ぶ大通り
ホイアンの街は昼は歴史ツアー、夜にはライトアップとランタンによる美しい夜景が有名です
バスの都合で日の入りを見ることなくバス停へ
余ったチケット2枚はハノイ、ホイアンと再会した女性2人組に使ってもらうことにしました
見ていない上でこれだけは言えます
夜のホイアンは絶対綺麗
夜に向けて開催されるランタン作りやナイトクルージングは想像しただけで素晴らしい経験になること間違いなし
小さな街でダナンからのアクセスもいいので、ベトナム中部観光では是非一日二日ホイアンにも足を伸ばしてみてください!
再びバスに揺られること8時間
ベトナム人におすすめされ1号線の寄り道として当初から考えていたのはこちらトゥイホア
AM3:00
どうしてこうも夜行バスの到着が早いんでしょうベトナムは
満員バスからこの街で降りたのは僕一人
トゥイホアという地名、チケットを買う際、バスに乗る際毎回聞き直されて大変でした
というのもこのトゥイホアという街はあまりメジャーな観光地ではないんです
少し南にニャチャンという世界一美しいビーチを持つ街があるので皆そちらが目的地
ここで降りる人はいないわけです
日本で例えると、東京から関西方面の長距離バスで運転手が「大阪か京都か奈良か?」
と聞いた際に
「福井で下ろしてください」みたいな感じです
「え?何すんの?」と地元民からしてもなる訳です(福井県在住の皆さん大変失礼で申し訳ありません。恐竜いいですよね福井県)
ということで福井...じゃなくて知られざるトゥイホアの魅力を紹介しようと思います
ベトナム人の友達に、お金はなくて観光地は苦手だと伝えると、「ニャチャンは高いけど、隣のトゥイホアは綺麗で安いし観光客もいないよ。どっちにしろ同じ海だしね」
とのことでした
朝まで公園で野宿していると何やら物音
始まったのは瞑想教室
朝4時!!!!!
もう1回
朝4時!!!!
この時間から公演を散歩する地元民が増え始め、5時にはラジオ放送が町中に流れ始めます
さすがに僕の携帯の時計がおかしいのかと確認するも正常GMT+7:00
なぜかは分かりませんが、トゥイホアは朝が異常に早いです
さっきまで真っ暗だった教会も4時から日の出に向けてライトアップを始めるという謎の仕様
ベトナムにはアジアハイウェイの他に、統一鉄道という長距離列車での移動手段もあります
半分バスで、半分鉄道なんてのもいいなーと思って寄ってみたのですが、予約でいっぱいのため残っているチケットは2万円だけだと言われ断念
バスターミナルに荷物を預けてトゥイホア観光!
大きな仏像を通り
階段をのぼり
流れていない滝を眺めて到着
ニャン塔
トゥイホアを街を見下ろす丘の上にたつ寺院
高さは13m程
朝陽も相まってサイズ以上の風格があります
頂上からの眺めるトゥイホアの街
朝日が眩しい。こんなに早く動き始めたのいつぶりだろう
丘を下って目的のビーチへと歩きます
レンタルサイクルもなければ、どこの店にも英語表記はなし
物価はハノイの半分以下と安く、人は穏やかで時間はのんびり
観光客の手のついていない地元の雰囲気を独り占めして歩きます
まさに今リゾート開発中らしく、市街地には似つかわしくもないオシャレなデパートや住宅、カフェが海岸沿いに無機質に立ち並んでいます
さぁ見えてきましたよ
海ーーーーーー!
ビーチは実にヨルダン-アカバ以来3ヶ月ぶり!
ニャチャンに比べれば何も無いビーチなんでしょうが、こんな綺麗な砂浜をほぼ独占できるんだから来たかいがありました
浅瀬が長く、波の落ち着いた水面には鏡のように空が映し出されてまるでウユニ塩湖(ボリビア)
無料だし天気もいいしいいことずくめ
バスの仮眠以降寝ていないので服を脱ぎ捨て砂浜で昼寝
...3時間後
やってしまった
痛すぎて体を動かせないレベルの日焼け
ここまで来るともはやただの火傷
まぁいいか、綺麗だし
なんでも許せるこの美しい景色
ちなみに僕は山育ちなので海は見るのは好きですが泳げません
青い空と寂しい工事現場を眺めながら町外れへと歩きます
路線バスを見つけてなんとなく乗車
どこへ行くんだろうと思ったらバスターミナルへと戻ってきました
もう1つ教えて貰った観光スポットへ行くためバイクタクシーと交渉し、1000円で14km先の岬へ往復
このおっちゃんがあまりにも飛ばし屋でえげつない角度でロータリーを曲がるので、タイの山で遭難して以来の死を覚悟しました
つきました
岬の名前はBai Xep(バイセップ)
ビーチもいいですが、こっちの方が旅の終わりを叫ぶにはもってこいです
彼氏さん良い腕
波がいい感じ
さて、少し高いところに登ります
人も少なく風は心地よく空はどこまでも青い
小さな崖から太平洋を一望
夢にまで見たエメラルドの海!
北海道の真っ黒いさんまの海じゃなくて、イルカのいそうな南国の海!
しばらく海に向かって叫んだ後、来た道をもどると、写真を撮ってくれたベトナム人カップルが、ようこそ。と麦わら帽子を被せてくれました
何事かと焦る僕に笑顔で手を振り車へと戻る2人
なんだろうこの暖かい気持ちは
ありがとう二人とも。大事にします
駐車場で待ってくれていたおっちゃんも笑顔で手を振っています
おそらく「どうだ?良かっただろ?」と言っているんでしょう
トゥイホアに来てよかった
何もかも暖かい
日焼けは熱すぎるけど
実はこのバイセップ岬、入場にチケットを購入する必要があるんですが、ドライバーのおっちゃんがチケット売り場から呼びかける女性を横目に華麗にスルーしたため値段は分かりませんでした笑
おっちゃん早すぎ!
麦わら帽子飛んでいくから!!
そんなこんなで朝4時からスタートした長い一日を終え、夕方のバスで11時間をかけ1号線をひたすら南へと向かいます
なんだかいい旅を引き寄せている気がします
仲間も景色も出会う人も、今でよかったと心から思います
ホステル・ドミトリーてどんなとこ?【世界の安宿紹介】
世界を旅するバックパッカーと言えばよく現地の人に質問されるのが
「お金はどうしてるの?」
もちろん、それぞれある程度のお金は稼いで持ってきているわけですが、その金額というのは通常の生活からは信じられないような少額です
20万円で世界一周なんて強者もいる程です
主な支出内訳は「移動費」>「食費」>「宿代」というのが普通でしょう
食費より宿代が安いってどういうこと?
というのはごく自然な疑問です
ということで今回はその3大支出の1つ「宿」に関してざっくり紹介していきます
バックパッカーが泊まるような宿をホステル又はドミトリーと言います
日本ではまだまだ定着していない文化なので聞きなれない言葉かと思います
逆に日本にはカプセルホテルという独自の文化があったりしますね
ホステルとは安宿の総称
内容は同じでもホテルの中に安い部屋があったり、ゲストハウス、ユースホステルなどと名称は様々
その中でもとびきり安い部屋というのがドミトリー
4人から多い所で20人ほどがひとつの部屋に泊まるというシンプルな発想です
国によって、ヨーロッパか東南アジアかといった地域によって値段や雰囲気は大きく異なります
百聞は一見にしかず!
どんな所か世界の安宿の写真とともに見ていきましょう
まずは外観から
(インド-リシケシュ150円)
ホステルという文化はバックパッカーの文化と共に発展途上であるため、イメージよりも新しく綺麗なところが多いです
(タイ-パイ500円)
田舎の観光地へ行くと広い土地を活かしたコテージのような場合もあります
中へ入ってみましょう
北欧ということでやはり安宿も高めです
ホテルよりもだいぶこじんまりとしていて部屋がびっしりという場合が多いですね
(ベトナム-サパ400円)
鍵はあったりなかったりしますが、お互い盗まれる物も少ないので案外オープンだったりします
肝心のベッドの部屋はこんな様子
(イラン-テヘラン700円)
ここは四人部屋でした
ベッドはピンキリでギシギシいうパイプベッドから心地よい木製ベッドまで、こればっかりは実際に見て見ないと分からないことが多いです
(リシケシュ同上)
こちらもよくある質問ですが
「ドミトリーって女性もいるの?」
たくさんいます!
僕の場合はむしろ女性のいないドミトリーに出会う方がまれでした
海外では女性の一人旅二人旅もかなり根付いているようですね
男性と同室が心配な女性は、宿を予約する時点で【男女混合】か【女性専用】を選べますよ
女性だけの20人部屋がどんな感じなのかは僕が男なのでわかりません笑
(イタリア-ヴェネチア1300円)
人数が多いことで友達を作る機会も増えますが、夜のいびきや電話で寝れないこともしばしば
ロッカーだと入らない荷物もベッド下なら安心スッキリ
(インド-アムリットサール無料)
無料の宿でもベッドはしっかり
数人で泊まる場合はダブルルームやトリプルルームが安いこともあります
続いてはホステルの醍醐味コモンルーム!
個人的にはこれが1番重要
(アゼルバイジャン-バクー350円)
テレビを見たり、おしゃべりしたり、部屋が睡眠専用のため、観光後も元気なバックパッカーはここに集まってみんなで夜まで語り合います
(ベトナム-サパ400円)
ダーツにテーブルフットボール、ビリヤードと娯楽は様々
アジアではカフェやバーが併設されていてさらに賑やかになります
バックパッカーの中には音楽ができる人が多いので、即興演奏会が開かれるなんてことも
アジアではあまり見かけませんが、外食の高くつくヨーロッパではホステルにはキッチンがつきもの
(ヘルシンキ同上)
貧乏旅人たちが思い思いに故郷の料理や軽食を作ります
稀にプロフェッショナルな人がいると大人気、料理を振舞ってくれたり交換したりとここも大切な交流の場
宿によってはコーヒーや紅茶がフリーで昼時はカフェのようになるキッチンも
やはり人気は朝食
サンドイッチやコーンフレークに4ユーロも5ユーロも使うのは贅沢なんです
アジアでは朝食が付いている宿も多いです
ちなみに僕がヨーロッパをまわっていた時は、持ち運びの便利さもあって毎日激安パスタでした
さて、コモンルームとは別に屋上なんかのあるホステルもあります
(テヘラン同上)
こちらは主に喫煙者が集まることが多いですね
仕事やSNSのために騒がしいのが嫌いな人が黙々と画面を眺めている場面にも出くわします
ホステルとひとくちに言ってもその設備は千差万別
賑やかなところから静かなところ、アットホームなところからホテルのようなところまで
ビール飲み放題や市内無料ツアーなど驚くようなサービスを求めて宿を探すのも楽しいものです
こちらはビール飲み放題の宿の屋上
英語が喋れないなんて関係ありません
お酒があればみんな友達
南国の日差しの中バルコニーで旅の疲れを癒しましょう♪
東京で安宿を探してみたところ最安値は2300円
まだまだ日本の旅人事情は厳しそうです
安い国では100円~、日本や北欧、イスラエルでは1500円~と物価にもかなり左右されます
そんな高い国ではカウチサーフィン(無料の民泊)を利用するのも賢い選択
現地の人の家で郷土料理を頂き、穴場の観光スポットに連れて行ってもらえることも
国によって形態・値段は様々ですが、どの宿に行っても日本では出来ないような経験ができること間違いなし!
旅人の200円の宿なんて信用できない。なんて思ってませんでしたか?
宿代が浮けばその分ツアーに参加したり豪華なディナーを食べたりと旅行者にもいいことはたくさん
泊まっている現地人や海外の旅人たちとお喋りをして、みんなでおやすみと眠りにつく
そんな海外旅行はいかがですか??
海外で宿を予約する際に人気のアプリはこちら
それぞれ値段が違ったりもするので場所によって使い分けるのも手です
あまりにも安い宿はシャワーが出ない、冷水、汚い、ベッドが虫だらけなんてことも稀にあるので、ストレスフリーに旅行したい方はクチコミや評価をしっかりと確認してから予約してください
以上!世界の安宿紹介でした!
洞窟を抜けると、そこは髑髏島でした【ニンビン】
ベトナムといえばやっぱり自然!
まぁ東南アジアはどこもそうなんですが、現地の人に色々と教えてもらった結果、「ニンビン」という街がハノイっ子に一番人気の観光地らしいので行ってみます!
2004年に世界遺産に登録されたばかりのこの街、ハリウッド映画「キングコング 髑髏島の巨神」のロケ地になったことで現在人気急上昇中です
ハノイ中の旅行会社からツアーが出ていますが、今回はバスを使って自力で向かってみます
まずは長距離バスが出ているGiap batターミナルへローカルバスに乗って向かいます
バイクなら50000ドン(250円)程です
こんなバス停
ホアンキエム湖北東の大通りにあるバス停から出る8番が、市街地からは便利でしょう(30円)
鉄道駅からも別の路線があるようです
Giap batにたどり着く路線番号一覧
ターミナル前に到着したところで運良くニンビン行きのミニバスが集客をしていたので70000ドン(350円)で乗り込みます
ハノイから南に100km、1時間半で到着!
はて、事前に何も調べていなかったのでどこに行けばいいかわからない...
とりあえず地図で適当にこの辺連れて行ってとバイクの運ちゃんに頼んでみました
降ろされたのはこんな所
鋭い山々の麓に綺麗な庭園が広がるムア洞窟
クルージングが有名って聞いてたけど少しイメージが違う
まぁ来てしまったものは仕方が無いのでチケットを買って...
100000ドン(500円)...高いな...
バスキングのおかげで財布がパンパン(少額紙幣で)なので奮発
どうやら登る系観光地
階段手前に小さな虎の洞窟というのがありましたが、おまけ程度で本命は頂上からの景色のようです
階段急すぎ!頂上遠すぎ!気温高すぎ!
どおりで観光客が少ないわけです
これは相当体力に自信が無いとツアー気分ではとても登れない
山の反対側からの景色
なんというか中国を感じるような山と谷の景色ですね
茶色い川の中に小さな船見えますか?
そう、これがクルージング!
あっち!おじちゃんあっちだった!
そんな叫びは山の上からは届かずただ汗を流して眺めるのみ
頂上に到着!
景色は素晴らしいですが、頂上は登り切った欧米人達が上裸でハァハァ言っていて、マラソン大会のゴールみたいでした
下りも急なので気を使います
途中見かけるおデブちゃんや老人達を見て
「ご愁傷さまです」
と心の声
麓の庭園には三蔵御一行
ゆかりがあるのかは分かりませんが、山のイメージはまさに悟空が下敷きにされた岩山のイメージ
時間はまだあるので是非クルージングにも行きたいけれど、受付のお嬢さんいわく6km程あるらしい
入場料が高かったこともあり、バイク代を節約して歩くことにします
The田舎道って感じですね
通りがかりの家ではお母さん達が忙しそうに家事に励んでいます
自然系観光地の記事を書いているといつも思うんですが、田舎や自然に対して僕のボキャブラリーは驚くほど貧弱です
「川のせせらぎ」とか「箱庭のような」とか言えればいいんでしょうけど、なんだかくすぐったい感じわかりますか?
東京出身の人は新宿を紹介する時に、「見てくださいこの空を埋め尽くす摩天楼」なんて言いませんよね
普通じゃんと思いますよね。それときっと一緒
当たり前に育った環境ほど言葉で表現するのは難しいんです
緑と山と空(←なげやり)
もちろん日本と違ってそこら辺をニワトリが歩いていたり、山が物凄くとがっていたりと見ていて飽きることはありません
ニンビンの名物は山羊肉
1人で食べられるようなヤギ料理が見つからず断念しましたが、どなたか食べた方是非どんな味か教えてください
羊肉に近いのかなーとか想像しています
そんなことを考えている間に大きな川が見えてきました
もう十分キングコングですね
実はキングコング未鑑賞なので僕がこの時イメージしていたのはジュラシックパーク
あと1km広い国道をバイクに煽られながら歩きます
到着!
ニンビンにはタムコックとチャンアンという2箇所クルージングスポットがあり、今回やってきたのはチャンアンの方です(タムコックの方が人気らしく、山から見えた川下り一行もそちら)
洞窟の受付の女の子に聞いたところチャンアンの方をオススメされました
ディズニーランドか!
と、突っ込みたくなるような待合所、今日は平日のためかスカスカ
チケットは200000ドン(1000円)+終了時に漕ぎ手に多少のチップを渡すのがスタンダード
3つのルートから選ぶことができます
所要時間はどのルートでも3時間程
3時間のクルージングですよ
内容からすれば恐ろしく安いです
正直ここで1000円をケチって旅を続けるくらいならもう帰った方がいいとまで思ったほどです
時間が遅いからか暇そうなスタッフ達(午後3時)
(以下ネタバレを多分に含むので、近いうちにベトナム旅行を計画している方は流し見程度をオススメします)
ジュラシックパークのような険しく緑の茂った山々の合間を潜り抜け、各島に建てられた寺院を巡ります
まぁパンフレットには歴史を学ぶルートとも書いてあるんですが、みんな景色を見に来てるのでお寺のおまけ感がすごいです
そう、舟から歓声があがるのはこの景色
悠久の時と自然の力を感じさせる切り立った崖
何より舟を漕ぐ水の音以外は全くの無音というのが雰囲気を出しています
こんな景色も
これはもうほんとに映画ですね
絶対プテラノドンや人喰い植物が生息してます
山にぶつかりそうになっても進路を変えない船頭さん
え?まさか下をくぐる気ですか?
人生初の洞窟クルージング
イメージはもっとこう広い洞窟だったんですが大丈夫?これ?
洞窟の中にはルートにそってライトが設置されており、侵食によってできた鍾乳洞らしき岩肌をリアルに見ることができます
とはいえ、下手をすれば頭を持っていかれそうな天井の低さ
ボートは熟練の技で細い道を迷うことなく進んでいきます
写真を撮ろうとするとどうしても意識が画面に行ってしまうので低い場所では危険です
ぶつかる!ぶつかるって!
あ、生きてた
ってほんとに思うくらい洞窟は自然のままです
出口が見えてきました
光沢のある岩肌に緑の光が反射してオーロラのよう
抜けた先はさらなる自然界
山に囲まれた湾にたった一人で立つ樹木
魔法の木だよと言われればこの時の心境なら簡単に信じたでしょう
絶景は続きます
あまりにも冒険感が強く、水面覗き込んだらなにか飛び出してくるんじゃないかと想像力豊かで映画好きな僕の胸は高鳴りっぱなしです
このルートでは9つもの洞窟を抜けます
今思い出しても洞窟が間違いなく一番興奮しました
絶対奥に宝箱がある
山の中腹に見える小さな庵(寺院かな?)
誰が作ってどうやってあそこまで行ったのか
2箇所目の寺院
まさかのデシャヴ
恐ろしく急な階段再び
船頭さんが反対側で待ってるよと、ボートを出してしまったので反対まで山を越えるしかなく
明日は絶対筋肉痛
小さな島にもしっかりと手入れが行き届いており、トイレや小さなお土産屋さんもあります(住んでいる人はいません)
幻想的な東南アジアの自然に心奪われる一時
張り切った足を冷やしていると、小魚達が僕の足をぱくぱく
野生のドクターフィッシュ
はい、そしてここで終了〜
携帯の電源が切れました
ブーイングが画面の向こうからでも聞えてますよ
ごめんなさい。朝慌てていてバッテリーは持ってきたもののケーブルを忘れました
「なんで夜充電しないの?」
もっともです。昨日は宿のビールの飲み放題で酔っ払いいつ寝たのかも記憶になく...
この後もニンビンの夜景はすごく綺麗だったり、ライトアップされた寺院が池の真ん中にたっていて金閣寺のようだったり写真を撮りたい瞬間は多々あったのですが僕も残念です
クルージングはここまでで半分といったところ
続きは是非皆さんの目で確かめてください!
オススメスポットの多いベトナムですが、僕の中では間違いなくここが1番です
ちなみに、3時間のクルージングなので、バスターミナルに戻ったのは七時前
「今日のバスはもうない」
まさかのさらっと野宿になりました
2$程度の安宿もあるんですが、日帰り予定だったのでハノイの宿にパスポートをホールドされていて諦めました
ハノイからのニンビン日帰り旅行は計画的に!
東南アジアでも野宿か...
計画性のなさは成長しないらしい...
東洋のパリはバスキング天国【ハノイ】
皆さんは子供の頃の夢覚えていますか?
僕の小さい頃の「将来の夢」を思い返すと、いつの間にか叶っていた夢も多いように思います
マジシャン・旅人・保育士・教師
どれもプロの方達の足元にも及びませんが似たようなことができる機会を日本でも海外でも頂くことが出来て心から幸せです
あと思い出せる限りで残っているのは
無限の時間を持つ子供の夢は恐ろしいですね
今からでもいけるかな?
いや、さすがに無理
宇宙飛行士はもう少し頑張ってみようと思います
さて、今回はそんな夢のひとつであったマジシャン兼大道芸人としてハノイで活躍した話
交通量の多さと建物の都会ぶりはさすがアジアの首都です
とにもかくにも予約済の宿へダッシュで向かいます
汗を流して宿に駆け込み荷物を置いて屋上へ!
何故急いでいたかと言うとこちら
宿で毎日開催されている夕方のビール飲み放題タイム!
1時間限定で、無料でいくらでもビールが飲めちゃいます!!
ハノイにはアジア全体で見ても、かなりレベルの高い宿が沢山
このビール飲み放題もいくつかの宿でやっているようです
ちなみに宿の値段は1泊350円(Old Quarter backpackers hostels)
正直ハノイはこのために来たと言ってもいいかもしれません
この日は10杯飲んで気持ちよく就寝
翌日から観光
Dong Xuan(ドンスアン)マーケット
見た目と作りはデパートなのに、並んでいるお店はローカルな雑貨屋だらけという不思議なマーケット
中央には噴水があったりしてなんともアンバランスです
日本のフィギアも沢山
さすがアジア、さすがアニメ
街の北側から西に移動して一際目立つ建物を発見
聖ジョセフ教会
滞在中2度お葬式が執り行われているところに遭遇しました
そしてここでいきなりの重大発表
本日をもってお金が底をつきました!
理由としては、海外で使おうと思っていたカードが突然サービス終了したり(新生銀行)、別のキャッシュカードをなくしたり、手持ちのドルが汚くて両替所で交換してもらえなかったりと色々あるんですが
とりあえず確かなのは今日はご飯が食べれないということ
そもそも空港まで行くお金さえないので現状帰ることができません
それでも!
進退断たれてなお旅を続けたいと僕の心が子供のように駄々をこねるので、お金を稼ぐことにします
パフォーマンスのできそうな場所を探していると、同業者を発見!
おじちゃんバンド
どうやらこのホアンキエム湖の周りは自由にパフォーマンスができるよう
周りの邪魔にならない場所に陣取ってコンタクトボールとトランプを取り出します
...2時間後
ベトナムはバスキング天国でした!
ざっと4000円ほどあります
街の中央に位置するホアンキエム湖は人通りが多く、観光客地元民ともに散歩や観光がてら足を止めて見てくれる方が多いんです
そしてブログは遅れていますがこの日は2月14日
ベトナム人のお姉さんが「今日はバレンタインだからね」と、笑顔で帽子に入れてくれたのは
チョコレート!!
まさかベトナムでバレンタインにチョコを貰うことになるとは
そもそも今日がバレンタインだなんて忘れていました
もう数日ハノイで稼ごうと決め、宿を湖のすぐ近くに変更
もちろんここもハッピーアワーあり(Chien Hostel)
18時59分一斉に並び出す宿泊客たち
フランス人やカナダ人達と大盛り上がり
この宿のもう1ついい所は無料朝食
先の聖ジョセフ教会を眺めながら屋上でのビュッフェ形式です
明日は路頭に迷うかもしれない身、食パン8枚と目玉焼き5個、パスタとスイカをスタッフが引き笑いするほどお代わりしてエネルギー満タン
400円で綺麗なベッドと暖かいシャワーだけでも幸せなのに、朝食ビュッフェとビール飲み放題とはこれはもう詐欺じゃないかと疑うレベルです
今日の観光はハノイ名物水上人形劇
ベトナムに纏わる歴史や物語を人形劇で観ることができます
値段は前から順に3種類あり、前列200000ドン(1000円)、中列150000ドン(750円)、後列100000ドン(500円)となっています
上演時間は約1時間、夜8時まで4~5公演ありがすが、週末や観光シーズンには予約必須です!
僕はもちろん1番安い後ろの席
開幕とともに囃子の音楽家達が登場し伝統楽器を演奏
後列だったので水上の人形たちを上手く撮ることが出来なかったのですが、火を吹いたり水しぶきを上げたり意外と迫力があります
人形の動きも面白おかしく、観客席からはたくさんの笑い声
全編ベトナム語なので何が起きているのかは想像力に頼るしかありません
僕は先に話の内容をインターネットで予習してきました
伝統芸能を堪能し、息付く間もなく湖のほとりでパフォーマンスをしていると、見覚えのある顔
サパで出会ったゆうきさん!
「パフォーマーがたくさんいるからtomoもいると思ったよ」
さすが、見透かされていました
一緒にコーヒーを飲んでおしゃべり
ハルビン生まれ日本在住なので、中国や日本の違いについて話を聞いたり、南米の旅の話を聞いたりと楽しい時間
翌日も一緒に街歩き
週末はホアンキエム湖を中心に旧市街まで車道が封鎖され歩行者天国ができ上がるハノイの街
子供たちは楽しそうに車道を走り回り
若者たちは湖の湖畔に腰掛けいちゃつき、おじいちゃん達はベンチで世間話
週末を全力で楽しんでいる雰囲気とってもいいです!
ちなみに金曜日の昼にバスキングをしていたら、警備の人が笑顔でやってきて「今はダメなんだ7時にもう一度きてくれ」と握手してくれました
バスキング(ストリートパフォーマンス)に対する各国の対応は様々ですが、ベトナムはとても前向きでした
似顔絵師、音楽家、ダンサー達がみんなで湖を取り囲んで夜を盛り上げる姿は一緒にいて居心地が良かったです
散歩はさらに西へと続きます
線路を発見
なんだこの狭さは!なんだこのオシャレな感じは!
どうやら現役路線だそうです
もう少しで列車が来るよと言われたので待機
続々と集まる鉄道写真家たち
来ました!
近い近い近い!
列車の切る風を顔に感じて必死に撮影
日本じゃ危なくてありえないですねこれは
線路の脇には、おしゃれなカフェや手作り洋服店などが並んでいて、そんなのを眺めながら歩くのも楽しいです
記念の1枚
穴場スポットなので、人も少なく静かな時間を楽しめますよ
ハノイ観光の際にはぜひ!
と、のんびり観光ばかりもしていられないんでした!仕事仕事!
もはや定位置
夜の湖をバックに水晶玉を転がします
こんな感じでやってます(見づらくてすみません)
休憩含め5時間ほどの演技
観客の数は一度のルーティンに20~50人
1000人程に見てもらったことになります
僕の演技ではは写真撮影、見るだけの方大大大歓迎!
その人たちがいることで周りの人たちも「なんだなんだ」と集まってくるからです
日本では途中で帰ったり、流し見で足を止めてくれない人が多いですが、これは演者側の問題ですね
過大な投げ銭の要求や集客のための引き伸ばしがテンプレのようになってしまっているのは正直見るに堪えない時があります
途中日本語で「頑張れ」「すごい」と声をかけてくれるベトナム人の方がいたり、日本の方が演技の合間に話しかけてくれたり
欧米人が決まって言うのは''Beautiful''
子供たちのあのまん丸に見開いた目は何度見ても嬉しいです
国籍を問わず観客全員に元気をもらったバスキングでした
もちろん皆さんの笑顔が1番の喜びではあります
でも今だけはそうも言ってられないのです
これは完全に調子に乗っていますね
入るわけないのは分かっています
この帽子をくれたパキスタンのアビドはこんな使い方をされているとは夢にも思っていないでしょう
三日間で集まった合計金額はざっと4000000ドン(2万円)
なんとかもう少しだけ旅が続けられそうです
さようならハノイ。ありがとう皆さん。
山に隠された霧の谷【サパ】
ベトナムにやって来ました
このあたりは旧宗主国ということもありフランス人だらけです
言語を習得する上で一番いい方法は間違いなく「ネイティブと喋ること」
英会話のためのフィリピン留学もある程なので、フランス語をマスターしたい方はベトナム留学の方が割安でいいかもしれませんね
ベトナム社会主義共和国🇻🇳
人口:92,700,000人
面積:331,200k㎡
首都:ハノイ
言語:ベトナム語
通貨:ドン(don)=0.0047円
物価:★★
ベトナム最初の街はサパ
インドシナ半島最大のFansipan山に長いこと隠され、フランス人に発見された北の秘境
少数民族、「花モン族」「黒モン族」「ザン族」などが暮らす小さな谷
時間管理が苦手な僕は、いつも通りAM3:00という謎の時間に街の一角に降ろされます
道に座ってうとうと時間を潰すこと3時間
ホステルに向かいチェックインの時間までロビーで休ませてもらいます
ホステル前にはカフェとバーがあって雰囲気はまさにリゾート!
無料の紅茶となぜかスイカがあったので、朝食替わりにして街歩き
ここサパの主な観光スポットは、近隣にある各集落とトレッキング
そのためサパの街自体は小さく、お土産屋さんやトレッキング用品店が並びます
地元の女性の特に年齢の高い人ほどは民族衣装を着ていることが多いです
フランス人が避暑地として開拓したため街並みはおしゃれ
カラフルな建物とたくさんのカフェが通りを占めています
中央広場には屋台や、民族衣装を来たお土産売りの女性達がたくさん
フランス人の多さには驚きますが、もはや中国人の多さには驚きません
中国国境とも近いため気軽な旅行先として人気なのでしょう
街の中心にある湖の周りをのんびり散歩
湖の中心には小さな島があり、ボートで上陸することも出来るようです
再び中央広場に戻ってきました
カトリック教会
教会の前で手縫いのバッグやお財布を売るモン族の人々を見ていると、フランス文化とベトナム文化の融合を感じます
日も登ってきたところで、トレッキング開始
街から東西南北に滝や集落、棚田といった観光地が広がっています
ちなみに最初に書いた通り、ここはインドシナ半島で最大のファンシーパン山のすぐ麓
5km以上に及ぶロープウェイを使って気軽に富士山並みの景色が拝めますよ(40ドル程度)
どうですか?
3000m級の山から眺めるこの絶景!
ハノイでダラダラする前に田舎に来て良かったです
トレッキングに美しい街並み、棚田に湖、絶景に満足して首都ハノイへと移動します
いやー満足満足
満足...
するかーーーーーー!!!!!!!!
なんも見えないじゃん!!
皆さんの画面が曇っているわけではありませんよ!
朝から晩までどこに行っても見えるのは霧雨!
このベトナムという国、冬期は霧に覆われる日が非常に多いんです!
ブログを書こうと写真を漁っても、風景写真の90%が霧の写真だったので苦肉の策で解説だけ入れてみました笑(実は山も低い丘しか登ってません)
ほんとに一寸先も見えない濃霧で、地図がないと街の中心部さえ歩けないほど
そもそも僕は名前だけ聞いて何も知らずにやってきたので、最初は霧が有名な街なのかとポジティブな勘違いをしていました
とはいえこれで終わる訳にも行かないので、風景は見えなくとも屋内で楽しみます!
あ、皆さんここからが本番ですよ!笑
相変わらず霧に覆われていますが、時々風に流され視界が晴れることもあります
街の東にあるサパマーケットへやって来ました
日曜日には近隣の村からも人が集まり店を建て大賑わいになるそうです
今日は平日なので普段の様子を眺めます
マーケット内のお母さん食堂らしき所で昼食
ビーフヌードル
そして気づきました
あれ、もしかしてパクチー好きになってる?
そう、日本では食べれないことはないけれど、出来ることなら料理に加えて欲しくなかった臭い臭いあの緑のやつ
追加注文してヌードルに加える今の自分に驚きを隠せません
本場だからって別に味は変わらないんですけどね
ただ単に体がパクチーとの長く悲惨な戦争を経て平和条約を締結したのです
こちらがマーケット中央通り
お土産と衣料品が中心です
サパのお土産には花モン族の伝統工芸、カラフルな刺繍カバンが人気
僕が探しに来たのはその衣料品店にあるであろう道具
針と糸
どちらもタダ同然で貰い受け、宿に戻ってお気に入りのスボンを直します
んー、我ながら見事な下手さ
家庭科の授業漫画読まずにちゃんと聞いてれば良かった
帰ったら誰かにちゃんと直して貰おう!
夜はドミトリーで仲良くなった、日本育ちの中国人ゆうきさん、ドイツ育ちのベトナム人トミーとドゥクトとディナー
ややこしい
見た目は中国系の4人組なのに、4カ国語が交差する不思議な団体客
せっかく4人も集まったのでバーベキュー!
タイの焼肉のリベンジも兼ねて!
トミーとドゥクトはもちろんベトナム語が話せるので注文もスムーズ
お会計を誤魔化されることもないので現地の人がいる食事は気が楽です
豚・鶏・牛と通常のバーベキューの他に、こんなのもあります
雛鳥がほんとに雛鳥。
焼き鳥のくしに刺さっていないとこんなに雛鳥なんですね
どう見てもこっちを見てます
頭からかぶりついて骨まで綺麗に頂きました
霧は夜になっても晴れません
カメラは正直見えすぎなくらいで、僕の1.0の目では光の行列にしか見えません
こういうのを見ると思うんですが、乱視の人はライトアップが2倍楽しめてお得ですね笑
現地の子供たち
このパフォーメンスには絶対勝てない
ゆうきさんも笑顔で投げ銭
宿に戻って生まれて初めてのテーブルフットボール
僕はおしやべりが好きなのでコモンルームが賑やかな宿は好きです
翌日も曇りということでバスを予約しお昼に移動
あれ?
あれ?
まさかのバス待ち時間に霧が突然晴れました
どうやら僕が霧男だったみたいですね
山からの絶景を惜しみながらハノイへと向かいます
次に観光に来る際は霧の少ない夏にリベンジします!
バスの窓から1枚