Out of This World

休学して旅に出る大学生の備忘録

アジアハイウェイ1号線の旅【ハノイ→ホイアン→トゥイホア→ホーチミン】

 

 

ベトナムの首都ハノイと第2の都市ホーチミンを結ぶ1700kmにも及ぶ国道
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この道路は日本の東京を起点とするアジア32カ国を繋ぐ高速道路アジアハイウェイ1号線として有名です(全長14万km)

 

ここをのんびりとバスで縦断してこの旅を終わりにしようと思います

 

 

実はバス会社のミスで当初の予定になかった場所で降ろされ、結果丸2日かかる羽目になったのですが、同じ値段で回れる場所が増えるならいいよいいよ楽天的に街歩きに精を出すのでした

 

 

やってきたのはベトナム中部ホイアン

 

同じく中部の観光都ダナンから足を運ぶ観光客で賑わっている小さな街


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街の区画は多くの川によって細かく別れ、ベトナムヴェネチアと呼ばれるほど

 

古くは日本西洋と繋がる貿易港として名を馳せた港町でした

 

港がダナンに移されて以来しばらく日の目を見ることが無くなってしまいましたが、観光地化に成功したことで、現在はベトナム中部で外すことの出来ない街へと成長しました(僕は外す予定でしたが笑)

 

洋服屋が男性用女性用共にたくさん
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繊維産業も盛んなようです

 

日が高いうちに中央市
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観光客、地元民共に多く活気のあるマーケット

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内部は食堂、屋外では日用雑貨から衣服、フルーツ魚介類までなんでも揃います


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果物屋さんのノリのいいおばちゃんと一枚

 


ホイアン歴史保護地区の観光には入場券が必要

10数箇所の観光スポットで使える5枚綴りの入場券が120000ドン(600円)
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この中から行きたい場所を5箇所選んでまわる形になります

 

 

夕方のバスまで3時間!急いで回ります

 

日本橋(遠来橋)

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日本とも貿易のつながりが強かったホイアンでは、建物や歴史に深く日本文化が刻まれています
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日本語の提灯

チケットを使う施設の中でも人気が高く、日本人としては少し嬉しい気分(夜はチケットなしで通行可能)

 

日本橋を渡った先には2つ目の施設フンフン旧家
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なんだか不思議な見た目なのは、中越の建築が混ざっているから

 

二階建てに海外の建築技術と、当時かなりの名家(お金持ち)だったことが伺えます
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日本式の屋根


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柱やテーブルは中国やベトナム独自のもの

趣向を凝らした建築は、古びてなお趣を感じる静かな雰囲気に満ちていました

 

 

そして早くも3枚目のチケットf:id:discimus:20190223210715j:image

ベトナム伝統楽器のコンサート

 

音楽だけでなくダンスまで披露されるエンターテインメント劇場
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四獣の舞

と言ったところでしょうか


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伝統舞踊だけでなくモダンなダンスも

なによりメインの演奏が素晴らしいです

 

最後には抽選会なども行われ、あっという間の30分
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ハノイの水上人形劇もそうでしたが、こういったお手軽な小劇場が観光地にあるのは素敵な演出ですね

 

なによりエアコンが効いていて涼しかったです

 

再び外に出て炎天下の中アンホイ橋の周りをブラブラ
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を渡って河の向こうはオシャレなレストランやカフェが並ぶ大通り
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ホイアンの街は昼は歴史ツアー、夜にはライトアップランタンによる美しい夜景が有名です

 

 

バスの都合で日の入りを見ることなくバス停へ

余ったチケット2枚はハノイホイアンと再会した女性2人組に使ってもらうことにしました

 

 

見ていない上でこれだけは言えます

 

夜のホイアンは絶対綺麗

 

夜に向けて開催されるランタン作りナイトクルージングは想像しただけで素晴らしい経験になること間違いなし

 

小さな街でダナンからのアクセスもいいので、ベトナム中部観光では是非一日二日ホイアンにも足を伸ばしてみてください!

 

 

 

再びバスに揺られること8時間

 

 

ベトナム人におすすめされ1号線の寄り道として当初から考えていたのはこちらトゥイホア
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AM3:00

どうしてこうも夜行バスの到着が早いんでしょうベトナム

 

満員バスからこの街で降りたのは僕一人

 

トゥイホアという地名、チケットを買う際、バスに乗る際毎回聞き直されて大変でした

 

というのもこのトゥイホアという街はあまりメジャーな観光地ではないんです

少し南にニャチャンという世界一美しいビーチを持つ街があるので皆そちらが目的地

ここで降りる人はいないわけです

 

日本で例えると、東京から関西方面の長距離バスで運転手が「大阪か京都か奈良か?」

と聞いた際に

「福井で下ろしてください」みたいな感じです

 

「え?何すんの?」と地元民からしてもなる訳です(福井県在住の皆さん大変失礼で申し訳ありません。恐竜いいですよね福井県)

 

ということで福井...じゃなくて知られざるトゥイホアの魅力を紹介しようと思います

 

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ベトナム人の友達に、お金はなくて観光地は苦手だと伝えると、「ニャチャンは高いけど、隣のトゥイホアは綺麗で安いし観光客もいないよ。どっちにしろ同じ海だしね」

とのことでした

 

朝まで公園で野宿していると何やら物音

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始まったのは瞑想教室

 

朝4時!!!!!

 

もう1回

 

朝4時!!!!

 

この時間から公演を散歩する地元民が増え始め、5時にはラジオ放送が町中に流れ始めます

さすがに僕の携帯の時計がおかしいのかと確認するも正常GMT+7:00

 

なぜかは分かりませんが、トゥイホアは朝が異常に早いです
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さっきまで真っ暗だった教会も4時から日の出に向けてライトアップを始めるという謎の仕様

 

ベトナムにはアジアハイウェイの他に、統一鉄道という長距離列車での移動手段もあります
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半分バスで、半分鉄道なんてのもいいなーと思って寄ってみたのですが、予約でいっぱいのため残っているチケットは2万円だけだと言われ断念

 

バスターミナルに荷物を預けてトゥイホア観光!
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大きな仏像を通り
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階段をのぼり

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流れていない滝を眺めて到着

 

ニャン塔
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トゥイホアを街を見下ろす丘の上にたつ寺院

高さは13m
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朝陽も相まってサイズ以上の風格があります


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頂上からの眺めるトゥイホアの街

朝日が眩しい。こんなに早く動き始めたのいつぶりだろう

 

丘を下って目的のビーチへと歩きます
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レンタルサイクルもなければ、どこの店にも英語表記はなし

物価はハノイの半分以下と安く、人は穏やかで時間はのんびり

 

観光客の手のついていない地元の雰囲気を独り占めして歩きます
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まさに今リゾート開発中らしく、市街地には似つかわしくもないオシャレなデパートや住宅、カフェが海岸沿いに無機質に立ち並んでいます 

 

さぁ見えてきましたよ
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海ーーーーーー!
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ビーチは実にヨルダン-アカバ以来3ヶ月ぶり!

 

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ニャチャンに比べれば何も無いビーチなんでしょうが、こんな綺麗な砂浜をほぼ独占できるんだから来たかいがありました

 

浅瀬が長く、波の落ち着いた水面には鏡のように空が映し出されてまるでウユニ塩湖(ボリビア)
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無料だし天気もいいしいいことずくめ

バスの仮眠以降寝ていないので服を脱ぎ捨て砂浜で昼寝

 

 

 

...3時間後

 

 

やってしまった
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痛すぎて体を動かせないレベルの日焼け

ここまで来るともはやただの火傷

 

まぁいいか、綺麗だし
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なんでも許せるこの美しい景色

ちなみに僕は山育ちなので海は見るのは好きですが泳げません

 

青い空と寂しい工事現場を眺めながら町外れへと歩きます
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路線バスを見つけてなんとなく乗車
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どこへ行くんだろうと思ったらバスターミナルへと戻ってきました

 

 

もう1つ教えて貰った観光スポットへ行くためバイクタクシーと交渉し、1000円で14km先の岬へ往復

 

このおっちゃんがあまりにも飛ばし屋でえげつない角度でロータリーを曲がるので、タイの山で遭難して以来の死を覚悟しました

 

 

つきました
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岬の名前はBai Xep(バイセップ)


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ビーチもいいですが、こっちの方が旅の終わりを叫ぶにはもってこいです

 

ベトナム人カップルにお願いして記念写真
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彼氏さん良い腕

波がいい感じ

 

さて、少し高いところに登ります
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人も少なく風は心地よく空はどこまでも青い


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小さな崖から太平洋を一望
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夢にまで見たエメラルド

北海道の真っ黒いさんまの海じゃなくて、イルカのいそうな南国の海!
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しばらく海に向かって叫んだ後、来た道をもどると、写真を撮ってくれたベトナム人カップルが、ようこそ。麦わら帽子を被せてくれました

 

何事かと焦る僕に笑顔で手を振り車へと戻る2人

 

なんだろうこの暖かい気持ちは

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ありがとう二人とも。大事にします

 

駐車場で待ってくれていたおっちゃんも笑顔で手を振っています

おそらく「どうだ?良かっただろ?」と言っているんでしょう

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トゥイホアに来てよかった

何もかも暖かい

日焼けは熱すぎるけど

 

 

実はこのバイセップ岬、入場にチケットを購入する必要があるんですが、ドライバーのおっちゃんがチケット売り場から呼びかける女性を横目に華麗にスルーしたため値段は分かりませんでした笑
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おっちゃん早すぎ!

麦わら帽子飛んでいくから!!

 

そんなこんなで朝4時からスタートした長い一日を終え、夕方のバスで11時間をかけ1号線をひたすらへと向かいます

 

 

なんだかいい旅を引き寄せている気がします

仲間も景色も出会う人も、今でよかったと心から思います