洞窟を抜けると、そこは髑髏島でした【ニンビン】
ベトナムといえばやっぱり自然!
まぁ東南アジアはどこもそうなんですが、現地の人に色々と教えてもらった結果、「ニンビン」という街がハノイっ子に一番人気の観光地らしいので行ってみます!
2004年に世界遺産に登録されたばかりのこの街、ハリウッド映画「キングコング 髑髏島の巨神」のロケ地になったことで現在人気急上昇中です
ハノイ中の旅行会社からツアーが出ていますが、今回はバスを使って自力で向かってみます
まずは長距離バスが出ているGiap batターミナルへローカルバスに乗って向かいます
バイクなら50000ドン(250円)程です
こんなバス停
ホアンキエム湖北東の大通りにあるバス停から出る8番が、市街地からは便利でしょう(30円)
鉄道駅からも別の路線があるようです
Giap batにたどり着く路線番号一覧
ターミナル前に到着したところで運良くニンビン行きのミニバスが集客をしていたので70000ドン(350円)で乗り込みます
ハノイから南に100km、1時間半で到着!
はて、事前に何も調べていなかったのでどこに行けばいいかわからない...
とりあえず地図で適当にこの辺連れて行ってとバイクの運ちゃんに頼んでみました
降ろされたのはこんな所
鋭い山々の麓に綺麗な庭園が広がるムア洞窟
クルージングが有名って聞いてたけど少しイメージが違う
まぁ来てしまったものは仕方が無いのでチケットを買って...
100000ドン(500円)...高いな...
バスキングのおかげで財布がパンパン(少額紙幣で)なので奮発
どうやら登る系観光地
階段手前に小さな虎の洞窟というのがありましたが、おまけ程度で本命は頂上からの景色のようです
階段急すぎ!頂上遠すぎ!気温高すぎ!
どおりで観光客が少ないわけです
これは相当体力に自信が無いとツアー気分ではとても登れない
山の反対側からの景色
なんというか中国を感じるような山と谷の景色ですね
茶色い川の中に小さな船見えますか?
そう、これがクルージング!
あっち!おじちゃんあっちだった!
そんな叫びは山の上からは届かずただ汗を流して眺めるのみ
頂上に到着!
景色は素晴らしいですが、頂上は登り切った欧米人達が上裸でハァハァ言っていて、マラソン大会のゴールみたいでした
下りも急なので気を使います
途中見かけるおデブちゃんや老人達を見て
「ご愁傷さまです」
と心の声
麓の庭園には三蔵御一行
ゆかりがあるのかは分かりませんが、山のイメージはまさに悟空が下敷きにされた岩山のイメージ
時間はまだあるので是非クルージングにも行きたいけれど、受付のお嬢さんいわく6km程あるらしい
入場料が高かったこともあり、バイク代を節約して歩くことにします
The田舎道って感じですね
通りがかりの家ではお母さん達が忙しそうに家事に励んでいます
自然系観光地の記事を書いているといつも思うんですが、田舎や自然に対して僕のボキャブラリーは驚くほど貧弱です
「川のせせらぎ」とか「箱庭のような」とか言えればいいんでしょうけど、なんだかくすぐったい感じわかりますか?
東京出身の人は新宿を紹介する時に、「見てくださいこの空を埋め尽くす摩天楼」なんて言いませんよね
普通じゃんと思いますよね。それときっと一緒
当たり前に育った環境ほど言葉で表現するのは難しいんです
緑と山と空(←なげやり)
もちろん日本と違ってそこら辺をニワトリが歩いていたり、山が物凄くとがっていたりと見ていて飽きることはありません
ニンビンの名物は山羊肉
1人で食べられるようなヤギ料理が見つからず断念しましたが、どなたか食べた方是非どんな味か教えてください
羊肉に近いのかなーとか想像しています
そんなことを考えている間に大きな川が見えてきました
もう十分キングコングですね
実はキングコング未鑑賞なので僕がこの時イメージしていたのはジュラシックパーク
あと1km広い国道をバイクに煽られながら歩きます
到着!
ニンビンにはタムコックとチャンアンという2箇所クルージングスポットがあり、今回やってきたのはチャンアンの方です(タムコックの方が人気らしく、山から見えた川下り一行もそちら)
洞窟の受付の女の子に聞いたところチャンアンの方をオススメされました
ディズニーランドか!
と、突っ込みたくなるような待合所、今日は平日のためかスカスカ
チケットは200000ドン(1000円)+終了時に漕ぎ手に多少のチップを渡すのがスタンダード
3つのルートから選ぶことができます
所要時間はどのルートでも3時間程
3時間のクルージングですよ
内容からすれば恐ろしく安いです
正直ここで1000円をケチって旅を続けるくらいならもう帰った方がいいとまで思ったほどです
時間が遅いからか暇そうなスタッフ達(午後3時)
(以下ネタバレを多分に含むので、近いうちにベトナム旅行を計画している方は流し見程度をオススメします)
ジュラシックパークのような険しく緑の茂った山々の合間を潜り抜け、各島に建てられた寺院を巡ります
まぁパンフレットには歴史を学ぶルートとも書いてあるんですが、みんな景色を見に来てるのでお寺のおまけ感がすごいです
そう、舟から歓声があがるのはこの景色
悠久の時と自然の力を感じさせる切り立った崖
何より舟を漕ぐ水の音以外は全くの無音というのが雰囲気を出しています
こんな景色も
これはもうほんとに映画ですね
絶対プテラノドンや人喰い植物が生息してます
山にぶつかりそうになっても進路を変えない船頭さん
え?まさか下をくぐる気ですか?
人生初の洞窟クルージング
イメージはもっとこう広い洞窟だったんですが大丈夫?これ?
洞窟の中にはルートにそってライトが設置されており、侵食によってできた鍾乳洞らしき岩肌をリアルに見ることができます
とはいえ、下手をすれば頭を持っていかれそうな天井の低さ
ボートは熟練の技で細い道を迷うことなく進んでいきます
写真を撮ろうとするとどうしても意識が画面に行ってしまうので低い場所では危険です
ぶつかる!ぶつかるって!
あ、生きてた
ってほんとに思うくらい洞窟は自然のままです
出口が見えてきました
光沢のある岩肌に緑の光が反射してオーロラのよう
抜けた先はさらなる自然界
山に囲まれた湾にたった一人で立つ樹木
魔法の木だよと言われればこの時の心境なら簡単に信じたでしょう
絶景は続きます
あまりにも冒険感が強く、水面覗き込んだらなにか飛び出してくるんじゃないかと想像力豊かで映画好きな僕の胸は高鳴りっぱなしです
このルートでは9つもの洞窟を抜けます
今思い出しても洞窟が間違いなく一番興奮しました
絶対奥に宝箱がある
山の中腹に見える小さな庵(寺院かな?)
誰が作ってどうやってあそこまで行ったのか
2箇所目の寺院
まさかのデシャヴ
恐ろしく急な階段再び
船頭さんが反対側で待ってるよと、ボートを出してしまったので反対まで山を越えるしかなく
明日は絶対筋肉痛
小さな島にもしっかりと手入れが行き届いており、トイレや小さなお土産屋さんもあります(住んでいる人はいません)
幻想的な東南アジアの自然に心奪われる一時
張り切った足を冷やしていると、小魚達が僕の足をぱくぱく
野生のドクターフィッシュ
はい、そしてここで終了〜
携帯の電源が切れました
ブーイングが画面の向こうからでも聞えてますよ
ごめんなさい。朝慌てていてバッテリーは持ってきたもののケーブルを忘れました
「なんで夜充電しないの?」
もっともです。昨日は宿のビールの飲み放題で酔っ払いいつ寝たのかも記憶になく...
この後もニンビンの夜景はすごく綺麗だったり、ライトアップされた寺院が池の真ん中にたっていて金閣寺のようだったり写真を撮りたい瞬間は多々あったのですが僕も残念です
クルージングはここまでで半分といったところ
続きは是非皆さんの目で確かめてください!
オススメスポットの多いベトナムですが、僕の中では間違いなくここが1番です
ちなみに、3時間のクルージングなので、バスターミナルに戻ったのは七時前
「今日のバスはもうない」
まさかのさらっと野宿になりました
2$程度の安宿もあるんですが、日帰り予定だったのでハノイの宿にパスポートをホールドされていて諦めました
ハノイからのニンビン日帰り旅行は計画的に!
東南アジアでも野宿か...
計画性のなさは成長しないらしい...