貧乏旅でもギリシャを楽しむアテネ本島観光
“親切にしなさい。
あなたが会う人はみんな、
厳しい闘いをしているのだから“
プラトン(紀元前427年~紀元前347年)
かなり序盤から、ヨーロッパからの出国はイタリア→ギリシャ→トルコと決めていました
理由はただ単に歴史好きなことと、ジブリ大好きで紅の豚が飛んだアドリア海を回りたかったというだけです(好きなくせにお金無くて舞台になったザキントス島いけませんでした)
ローマも紀元前からの歴史を持つ大国ですが、それさえ凌ぐ遥か古代文明ギリシャ!
有名なところではソクラテスやプラトン、トロイの木馬やオリンピックでしょうか
星好きな人はギリシャ神話が先に出てくるかもしれませんね
実は大学で古代ギリシャ語を勉強したんですが、真面目にやらなかったせいでほとんど忘れました
そして古代ギリシャ語とかラテン語って本読むための授業なので会話なんてもちろんさっぱり
不安だらけの13ヶ国目ギリシャです
ギリシャ(Greece)🇬🇷
人口:10,815,197人
面積:131,957k㎡
首都:アテネ
言語:現代ギリシャ語
通貨:ユーロ
物価:★★★
皆さん記憶にも新しいでしょうが、ギリシャは2010年に財政赤字の隠蔽が発覚してからデフォルトの危機を何度か迎えながらも前進中
もし緊縮財政への否定派多数であればユーロが使えなかったかもしれません
よかったよかった
さて
イタリアーアテネは当初アドリア海をフェリーで1日かけて渡るつもりでしたが、調べてみると遥かに飛行機の方が安い・・・
しかもローマから港町バーリへ、ギリシャの港パトラからアテネが24時間以上かかるのに対して飛行機は1時間半
今回は安さと時間で飛行機に乗って楽をさせていただきます(フェリーの予約が遅すぎて7日の便が取れなかったのは内緒)
飛行機に乗って待つこと1時間
機体の不良により別の機に乗り換え
結局2時間遅れてるものの、特に申し訳なさそうな顔もなし
うん、いいんだけどね。分かってたし日本が特有なのも分かるけどなんだろうこの違和感
アテネ到着です
ギリシャ文字翻訳アプリが使えないのが痛い
イタリアほどの狂乱物価ではないものの、それでもヨーロッパ
節約のためカウチサーフィンで生粋のギリシャ人Poluxronisに連絡しました
「仕事が忙しくてどれだけ一緒に時間過ごせるかわからないけど、それでも良ければ歓迎だよ」
またもや1発成功!
カウチサーフィンといえども登録しているのは一般人。仕事や予定が入っているのは当たり前なので、普通は同時に何人か連絡しておくそうです(知らなかった)
到着が大幅に遅れたので1日目は観光せずにPolの家へ
車で近くの駅まで迎えに来てくれました
カウチサーフィンのプロフィールによると、クラブとダンスが大好き、仕事はテニスコーチ、趣味は絵を描くこと
あれ、全然共通点ないけど大丈夫かなこれ
大丈夫でした
偶然にも会う人会う人日本のアニメが大好き
正直ここまでとは思いませんでした
海外留学やバックパッカーを予定中の方は、有名どころのアニメは見ておくのオススメします
ジブリもほとんど鑑賞済み
木の板と塗装、シールと内部はPCのエミュレータで作った自作アーケード…
ギリシャに来たのにホーム感が強すぎる!
Polは去年夏来日して、東京大阪京都を2週間かけて観光したそうです
今すぐにでも住みたいけど、日本語でテニスのコーチは出来ないから
とかなり本気の日本好き
仕事終わりで疲れているにもかかわらず電車では行けないアテネの海岸Glyfadaに連れて行ってくれて、ソウルフードギュロスまでご馳走になりました
もちろん食べている間もPolの日本愛は止まることなく
「日本のトイレは世界一だよ!日本にいた時はほとんど全食ラーメンだったな〜。俺は悟飯が好きでセルとの戦いは最高だよ!だからチチが憎い、なんで悟飯に勉強なんてさせたんだ!」
Polは冬場ダブルワークに忙しいのでカウチサーフィンは断っているとのこと
「正直言うと日本人じゃなければ断ってたよ。日本人は優しくて去年たくさんお世話になったからね」
こういった国の印象はやはりそこに住んでいる人一人一人で決まるもの
たった一人駅で困っている人を助けてあげた。それがその人の日本人、日本になって周囲に広がっていきます
現に僕はここまでヨーロッパを回ってきてそう感じます
だからこの場を借りて日本の皆さんありがとうございます
旅の間たくさん助けられるのも皆さんの優しさが帰ってきているわけです
そろそろ、観光に行きましょう
Polが朝のテニスコーチと午後のエンジニアの仕事の間を使って案内してくれました
アテネの竹下通り
並ぶ店や雰囲気までほんとにそっくりでビックリしました
途中若い女性とおじさんが血だらけで喧嘩している所に遭遇しました。これはさすがに竹下通りにはない
竹下通りの気分でアイスクリーム
向こうはクレープか
Polがこのお店に似合わない笑
地元の人が集まる階段カフェ
ギリシャ人は急ぐことが嫌いなのでコーヒーを飲む時は必ずカフェで座って飲むそうです
せっかくなのでチップについて少し触れておきます
ヨーロッパではカフェやレストラン、ホテルなどで会計の5%から10%ほどをチップとしてウェイターやホテルマンに渡す習慣があります
カード支払いの場合でもテーブルや帰りの際に直接渡します
%は目安なので基本は端数切り上げくらいを払っておくのが自然です(3.5ユーロのコーヒーに4ユーロだしてお釣りをあげちゃう)
ただし、明らかに観光客だらけのカフェや屋台、スーパーの場合はチップは必要ありません
僕はお店で食事することがほとんどないのでチップを渡すこともそんなに多くありませんが、渡さなかったり金額に対して嫌な顔をされたことはまずないので、ちょうどいいお釣りや小銭がなければ、無理する必要はないと思います
さて晴れ男Polがいなくなった途端どしゃ降り。雷がかなり近いところに落ちて来たので危ないとは思いつつも木の下で雨宿り
猫ちゃんを発見
一緒に雨宿りするかい?
おいで
カッパの中に入れてあげました
雷に怯えるソクラテス(←勝手に名付けました)
向こうは猫なのでまぁちょうどいい雨宿り先くらいの気持ちでしょう
雨が上がり、ソクラテスは街の方に行くようなのでお別れして丘をのぼります
ヨーロッパにいる間ずっと気分はジブリなので猫の恩返しに期待したり
道がすごくアテネらしい
アテネと言ったらまずはこれ
多くのソフィストたちが登壇したであろうデュオニソス劇場
信仰深いところに行くと毎回雨が上がるのは偶然でしょうか
アテネの街並み
高い建物が少ないので統一感がありいい眺めです
あとでPolに聞いたら「お金が無いだけでしょ」と言ってましたが、たぶん違います笑
アクロポリスを降りる途中で懐かしい匂い
体に染み込まれた故郷の匂い
塩ととうきびの相性が抜群
落書きだらけのアテネ
小学校だろうが電車だろうがお構い無しです
夕陽を見ようと違う丘に登ってみます
日没を待って座っていると小さな女の子がやってきてロシア語で話しかけてくれました
もちろん日本語で返します
女の子は気にせずにこにこしながらカバンからおもちゃのスマホを取り出します
かわいいね〜お電話するの?
女の子がスマホを操作しながら(なぞってるだけ)画面についたアイコン型のボタンを押すとロシア民謡か子供用アニメなのか楽しげな曲が流れます
歌ってというと恥ずかしそうに小さな声で口ずさんでくれました
写真撮影をしていたお母さんがやってきたので、いつか日本にも遊びに来てね。と伝えてお別れ
残念ながら雲が消えず夕陽は見れませんでしたが、街に灯る明かりは綺麗でした
いくつか広場や通りを見学して11時に仕事終わりのPolと合流
夜景が綺麗だったと伝えると、もっと綺麗な場所があるよと車で連れて行ってくれました
アテネで1番高い丘の1番高いところ
時間が遅いこともあって展望台を独占
最高の夜景でした
ギリシャはのんびりと時間が進みます
町中を健脚にまかせて歩き回るのもありですが、たまにはこんな観光もいいな〜とアテネが大好きになった2日間でした
「歩瑠」に当て字の習字をプレゼントをしてアテネを後にします
アテネも必ずもう一度来よう
今度は夏にサントリーニ島やミコノス島、ポルコ(豚)のザキントス島を船で回って星を眺める
夜は星空が綺麗なPolの家のバルコニー
次に向かう先はメテオラ