イラン横断記1【テヘラン】
ヨーロッパからイランまで22ヵ国
毎回長距離移動する度に思うのが
荷物重い
23kgでスタートして増えたり減ったりしながらも、未だに重すぎるなと反省してます
原因は明らかで、パフォーマンス用のコンタクトボールとトランプたくさん、本が4冊です
商売道具は捨てる訳にもいかないので、読み終わった本をやっと手放しました
小説は相当気に入った作品でない限り長旅には不向きです
代わりに持ってくれば良かったと何度も思うのが
高校の「世界史資料集」
よく考えてみれば人生で1番読み込んだであろう1冊
あの資料集さえあれば、移動だろうが待ち時間だろうが暇することもなかっただろうに
遺跡や歴史的な場所に行くたびに思います
イラン(Iran)🇮🇷
人口:79,100,000人
面積:1,648,195k㎡
首都:テヘラン
言語:ペルシア語
通貨:リヤル(IR)=約0.001円(国内レート)
物価:★
アゼルバイジャンのバクーヘイダルアリフ空港から1時間半でテヘラン国際空港(ルーホッラー ホメイニー空港)に到着
イランはビザが必要ですが、持っていないのでまずは空港でアライバルビザを申請します
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申請用紙に必要事項を記入して提出
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ビザ代60€(7800円)を隣の窓口で支払い
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領収証を渡してとにかく待つ
空港泊のつもりで宿を予約していなかったので、早速詰まりました
「宿もなし、知り合いもなしじゃビザを出すのは難しいよ」
食い下がったところ、とりあえず座って待ってろとのことで、少し年上のバックパッカー2人とおしゃべりしながら待ちます
Leo(フランス)
Atis(ラトビア)
待つこと一時間半
途中声を荒らげてオフィサーに詰め寄っている人もいましたが、僕らはビザがおりないと困るので大人しく待機
前情報では、VISA取得の際イランの国内保険(16ドル)に入るよう言われる。とのこと
なぜか僕だけ何も言われませんでした
英語の保険証用意してたのに...
結局住所不定でもビザは降りました
が
ラトビアからのAtisは、イスラエル入国が原因でリジェクトされてしまいました
去年知らずにイスラエルスタンプを持って来てしまいリジェクト
今回はパスポートを替えて再挑戦だったようですが、イランの入国管理システムに記録が残っていたそうです
ヨルダンからノースタンプでイスラエルに入っといて本当によかった〜
Atisは無料でバルセロナ行きの便を用意されてトンボ帰りとなりましたが、大使館で正式にビザをとって必ずまた来ると言っていました
仲間が減りLeoと2人でパスポートコントロールを抜け入国したのは深夜2時過ぎ
なぜか預け荷物が別のターミナルに送られていました
借り物のバックパックなんですが、毎度雑に扱われてなにか憑いてるんじゃないかと最近思います
テヘラン空港は市街地から50km程離れているので、基本的にはメトロを使うことになります
僕らは最終的に、Leoのカウチサーフィン相手の時間の都合でタクシーで街へ向かいました(1人250円)
1時間半の車移動
後部座席でうとうとしていると突然窓を全開!
しまいには停車して車内に常備していたペットボトルの水で顔を洗い始めた運転手!
どうやら眠気覚ましのようですが、乗ってるこっちは怖いのなんの!
なんせイランの車は馬鹿みたいに速度を出すのでちょっぴり死を覚悟しました
さて、命からがら目的地につき、Leoと同じところで降りたはいいものの
僕の方は宿を探すために歩かなければいけません
天候は雨
気温は6℃
宿のある街の中心部まで8km
ん?
8km!?
そうです
テヘランは東京、カイロに並ぶ大都会
市街地1周50km以上の広い街です
知らなかった...
仕方ないので雨の中、バクーでもらったシャウルマをかじりながらとぼとぼ歩きます
大きな公園にかかる橋
不思議な2段構造で歩行者専用です
橋の上から国道を撮影
イラン、特にテヘランは車とバイクの数が尋常ではないです
横断歩道だろうが歩道だろうがお構い無しの荒い運転で、大通りはエジプトよりも排気ガス臭いです
丘の上の国旗掲揚ポール
あまりの長さにびっくり
2時間ほど歩いてきましたが、雨が止みません
眠くて歩けません
そして突如現れる戦車
寒さに耐えきれないので今後の予行演習も兼ねて、地下鉄を使ってみることにします
思ったりよりも近代的なメトロステーション
値段は10円!
イランは石油産出国なので交通機関が総じて激安です
街がでかいだけあってメトロも6本
乗り換えが楽なので、テヘランではバスよりもメトロを使うことが多くなると思います
ベンチで待っていたらいつの間にか居眠りしていたらしく、起きた時には服が乾いていました(1時間以上寝ていたらしい)
テヘランの宿はAtisにオススメされた7hostelに宿泊
朝から暖かいロビーでチェックインまで休ませてくれて、従業員もとってもとっても親切でした
人気のホステルのようです
ベッド、シャワー、トイレといった設備も新しく、WiFiも満足ないい宿です(650円)
さて、やっとテヘラン観光!
とは言ってもテヘランはビジネス街ですので街歩きがメイン
イランの食事はほとんどがファストフードです
外食文化がないらしく、レストランは希少
代わりにサンドイッチ(ビーチサンド)屋さんが各通りにポツポツとあります
ちなみにこのサンドイッチ中身はこれ
羊の脳みそ
サンドビーチェマグズというらしいです
見た目は強烈ですが美味しいです!
白子のような食感で、味をつけて鉄板で焼くので柔らかいソーセージサンドのよう
イランでは見つける度この脳みそサンドを食べていました
テヘランの商店街は通りごと魚屋さん、スポーツ用品、車のパーツ屋、絨毯と各専門店街に別れています
僕はこの専門店街というのが昔から好きで、御茶ノ水から神田、秋葉原と歩いているような気分になりました
魚屋さんの通り
翌日
テヘラン唯一の観光場所ゴレスタン宮殿へ
広場から宮殿へ続く通りには、ファストフードの屋台が並んでいました
ゴレスタン宮殿到着
カーペット博物館、宝物殿、王座の間と敷地内には様々な施設がありますが、個別料金でチケットがそれぞれ別とややこしいので庭園のみの入場券を購入
どの施設も100円程度なので、先に見たい施設を決めておくのが良さそうです
ミニアチュール(細密画)の壁
庭園だけでも見る価値はあります
よく手入れされていて、おそらく夏場はもっと緑が映えて綺麗なのでしょう
見たことの無い不思議な樹木
ゴレスタン庭園内では世界中から集められた様々な植生を見ることができます
夕日が芸術的な壁を照らしていい雰囲気
宿に戻って一休みし、夜行バスでイスファハーンへと向かいます
中部のイスファハーンやシーラーズ、ヤズドといった都市と比較するとテヘランの歴史は浅く、特別見なければいけないようなスポットもありません
ただ空路を含めイラン観光の拠点となる都市ですので、物価調査やお土産探し、交通やイラン人の雰囲気にここで慣れておくと他の都市の観光もスムーズに行くような気がします
庭園で懐いたペルシャ猫
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随分たくさんの方が読んでくれているようなので、もし情報を求めているバックパッカーの方がいれば、通ってきた国わかる範囲、覚えている範囲でお答えします(宿、移動手段の値段や時間、ルートなど)